三越伊勢丹ホールディングスは2月27日、三越の新しいショッピングバッグを発表した。4月1日から店頭で使用する。
三越は1673年、呉服屋「越後屋」として創業。1904年に日本初の「デパートメントストア宣言」をしてから、今年で110周年を迎える。新しいショッピングバッグは呉服屋という原点に基づき、「越後屋」と同じ頃に誕生した友禅の表現を用いた。デザインを手掛けたのは友禅作家で重要無形文化財(人間国宝)の森口邦彦。日本伝統工芸展60回展に出品した友禅訪問着「実り」をベースに、ショッピングバッグをデザインしたという。「日本の伝統文化の『未来のシンボル』として多くの人たちに、そして日本に来てくださる外国の人たちにも喜んで持って帰ってもらいたい。その思いでこのバッグを作り、このバッグに作品を展開しています」とコメントしている。三越のショッピングバッグのリニューアルは57年ぶりだ。
包装紙は、50年に洋画家の猪熊弦一郎がデザインした「華ひらく」を今後も使用する。