レナウンは12日、中国繊維大手の山東如意科技集団の親会社である済寧如意投資を引受先にして、約29億円の第三者割当増資を実施すると発表した。山東如意は2010年にレナウン株41.8%を取得し、筆頭株主になっていた。今回の増資引き受けで、如意グループ(山東如意および済寧如意)による保有比率は53.0%になる。如意グループは本日から5年間、保有議決権比率が66.6%未満までの範囲で買い増しを行なうことができる。
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レナウンは「当社の財務状況では、金融機関からの融資を受けることは未だ困難であり、また、公募増資もしくは株主割当によっても当社が必要とする資金を迅速かつ確実に調達することは困難であるとの判断に至った」としている。如意グループとの連携を強めることで、経営再建のスピードを上げるとともに、日本国内のショッピングセンターやファッションビルといった新規販路の拡大、eコマース事業の強化など、必要な資金を調達する。