官民合同のクール・ジャパンファンド(クール・ジャパン推進機構)が本格的に活動を開始する。25日、オフィスを構える東京・六本木の六本木ヒルズで開所式を行なった。イッセイ ミヤケ社長や松屋の常務執行役員を務めた同機構の太田伸之・社長は、「ファッション一筋だけど世界と戦ってきた経験を生かしたい。これまで海外に進出する企業もあったが、"儲ける"ということが難しかった。官民ファンドなので中長期的な視点で、種をまき、芽が出て、根を張るまで、一緒になって活動したい」「来年3月までには第一号案件を固め、2年以内にはアジアに日本のいいものだけを集積した商業施設のようなプラットフォームを設立したい」と意欲を見せた。
クール・ジャパンファンドは、政府が500億円、民間からは三越伊勢丹ホールディングス、高島屋、エイチ ツー・オー リテイリング、電通など民間企業15社が出資。ファッションや食、アニメなどのソフトコンテンツを世界に発信する。開所式は、ファッション業界出身の太田社長らしく「ミナ ペルホネン」のミニファッションショーとともに幕を開け、茂木敏充・経済産業省大臣、甘利明・経済再生担当大臣、三越伊勢丹ホールディングスの大西洋・社長らが駆けつけた。
【クール・ジャパンファンド概要】
代表者:太田信之・社長
所在地:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー17F
株主:ANAホールディングス、エイチ・ツー・オー リテイリング、商工組合中央金庫、大日本印刷、大和証券グループ本社、��島屋、電通、凸版印刷、博報堂DYグループ、パソナグループ、バンダイナムコホールディングス、みずほ銀行、三井住友信託銀行、三越伊勢丹ホールディングス、LIXILグループ、日本政府(50音順、2013年11月現在)
URL:http://www.cj-fund.co.jp