ファッション

【インタビュー前編】クール・ジャパンファンド600億円の使い道を太田社長に直撃!

 政府が500億円、民間企業が100億円(現在は15社75億円)を出資する官民ファンドのクール・ジャパンファンドが本格的に活動を開始する。ファッションや食、日用品など日本の優れたソフトコンテンツを海外に輸出するため、民間企業と組んで、アジアを始めとした海外に商業施設の開発やウェブサイトを構築する。松屋の常務執行役員から同ファンドに転じた太田伸之・社長は、「ファッション一筋できたが、世界と戦ってきた経験を生かしたい。これまで個々に海外に進出する企業はあったが、"儲ける"のが難しかった。官民ファンドならではの中長期的な視点で、種をまき、芽が出て、根を張るまで、一緒になって海外進出を支援したい」と意気込む。

 同ファンドにはすでに100件以上の投資オファーがあるが、「来年3月までには第1号案件を固めたい。大事なのは、ファッション、食、イベント、物販、映像などのコンテンツを集めつつ"日本のかっこいい暮らし"をきちんと伝えること。そのために空中戦と地上戦用のプラットフォームを作る。例えば空中ではケーブルテレビで3つくらいの専用チャンネルを作って日本の硬派なニュースやドキュメンタリー、娯楽、映画・アニメを一日中流し、一方地上では日本の面白い文具や食器、ファッションを集積した商業施設を作る。進出先は、まだ決めてはないがまずはアジアが有力」という。

【インタビュー後編】クール・ジャパンファンド600億円の使い道を太田社長に直撃!

【関連記事】
■"地方発世界へ"、総額約600億円の官民ファンドクール・ジャパンファンドが活動開始!
■三越伊勢丹がNYコレ期間中にポップアップストア、クール・ジャパン戦略推進事業で

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。