クール・ジャパンファンドに出資しているファッション関連企業は三越伊勢丹ホールディングス、高島屋、エイチツー・オー リテイリングの3社がそれぞれ5億円ずつ。松屋の常務執行役員から同ファンドに転じた太田伸之・社長は、「もちろん今後はアパレルメーカーからの出資も増やす。現在でも数社と話が進んでいる。意外だったのは、クール・ジャパンというとアニメやゲーム、マルキューやアキバ系ファッションのことだと勘違いしている人が思った以上に多かったこと。オシャレでリーズナブルな文房具や食器、ストリートファッションだってクール・ジャパンだというと、関心を持つ企業も多い。"地方発世界に"っていうプラットフォームにしたいし、ビッグネームじゃなくても例えばラーメンみたいなB級グルメだって大きなマーケットがあると思う」という。
今後有力だと思うファッションについては「僕が注目しているのは、きちんと日本のクラフツマンシップを吸い上げて作っているようなブランド。開所式でショーを行なった『ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)』や、裏原宿系のカジュアルなブランドも面白い。そういったブランドを、どの層に、どう見せていくかを考えたい。面白くて革新的なプロジェクトを生み出すために、プロダクトデザイナーや広告、デジタル系などさまざまな分野のトップクリエーターで構成する"アドバイザリーボード"も作る予定」
【インタビュー前編】クール・ジャパンファンド600億円の使い道を太田社長に直撃!
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