近鉄百貨店は10日、「あべのハルカス近鉄本店タワー館」(大阪市阿倍野区)を13日の開業に先駆けて報道陣に公開した。タワー館は来春開業する高さ日本一の超高層ビル「あべのハルカス」の低層部(地下2階・地上14階)に立地し、同じく来春開業するウイング館と合わせると売り場面積は日本最大の10万�uになる。タワー館は全面開業時の面積の約6割を占める。これまで同店は顧客が中高年に偏っていたが、建て替えによって「フルライン、フルターゲットの百貨店に生まれ変わる」(中田基之・取締役専務執行役員本店長)。全体の4割を占める専門店街や関西随一の規模のレストラン街に加え、ラグジュアリー・ブランドからファッションビル系のブランドまで広い面積を生かしてまんべんなく取りそろえることで、中高年だけでなく手薄だったティーンや20〜40代、ファミリーなどを新規顧客として取り込む。来春のグランドオープン後の初年度で売上高1450億円を計画する。