スイスの高級時計ブランド「ブランパン(BLANCPAIN)」が、ダイバーズウオッチ「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」シリーズの最新作 “フィフティ ファゾムス バチスカーフ コンプリートカレンダー ムーンフェイズ”のセラミックモデルを発売した。ストラップはセラミック製ブレスレット、NATOストラップ、セイルキャンバス製ストラップの3種類。価格はセラミックブレスレットが386万1000円、NATOとセイルキャンバスストラップは272万8000円。
最大の特徴は、最新技術によるハイテクセラミック製のケースとブレスレット。ステンレススチールの約5倍硬く、25%軽いハイテクセラミックは、傷がつきにくく、耐久性に優れた抗アレルギー性の新素材だ。加工に複雑で高度な技術を要するため、少数の職人がひとつずつ丁寧に仕上げている。
特に初採用のハイテクセラミック製のブレスレットには、優れた職人技が凝縮されている。ハイテクセラミック製のブレスレットは、その硬度が高いからこそ、パーツ同士が直接触れるとまれに割れや欠けが生じるが、特許取得済みのカム型ピンにより、パーツ同士が干渉しないのにスムーズで目の詰まった連結を実現。腕にピタリと沿う快適な着け心地と高い耐久性を両立した。
カレンダー機能も、マニュファクチュールとしての「ブランパン」の複雑機構への深い知見を体現する要素のひとつ。アニュアルカレンダーからパーペチュアルカレンダーまで、豊富な機能を展開する同ブランドは、今回の新作でも日付、曜日、月表示がそろうコンプリートカレンダーを搭載する。
「ブランパン」は1735年の創業以来、機能とデザインが融合した革新的な時計を作り続けてきた。なかでも有名なのが、プロダイバー向けに開発した本格派ダイバーズウオッチ「フィフティ ファゾムズ」だ。フランス海軍の依頼によって開発した同シリーズは、モダンダイバーズウオッチの先駆的存在として知られる。
その「フィフティ ファゾムズ」の系譜を継いで1956年に発表したのが「バスチカーフ」だ。深海探査船のバスチカーフに由来する同シリーズは、本格的なダイバーズとしての機能を備えつつ、上品で洗練された都会的なデザインで時計ファンのみならず広く愛されてきた。今回の最新作“フィフティファゾムス バチスカーフ コンプリートカレンダー ムーンフェイズ”で目をひくのは、ダイヤル中央下に搭載したムーンフェイズと、中心から放射線状に伸びるサンレイ仕上げ。見る角度や光の強さで表情が変わるダイヤルは、ともすれば無機質になりがちなセラミック時計にエレガントな高級感を付与し、ダイバーズウオッチに格別の美しさをもたらしている。
ブランパン ブティック 銀座
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