中国大手ECサイト「アリババ(ALIBABA)」は11月11日、「シングルズ・デー」セールを開催し、1日で1兆7500億円の取引額を記録した。「シングルズ・デー(独身の日)」は元々、あげる相手がいない独身の学生が互いにプレゼントを交換していたことが始まり。この「シングルズ・デー」を一大ショッピングイベントに仕立てたのがアリババだ。
今年の取引額は前年比160%、昨年の1兆1400億円を大幅に上回った。11日0時にスタートした同セールは開始8分間で取引額にして1230億円、90分で6000億円を記録した。開始60分で約2700万人が買い物をし、7割強が携帯電話からの購入だった。特に売れ行きが良かったブランドは「ユニクロ(UNIQLO)」「アディダス(ADIDAS)」「ナイキ(NIKE)」「ランコム(LANCOME)」「ロレアル(L'OREAL)」だった。
昨年同社は「シングルズ・デー」を記念し、本社がある中国・杭州市でイベントを開催した。今年は2008年北京オリンピックの水泳競技が行われた施設「ウオーター キューブ」で開催し、多数のメディアを招待した。また、4時間にも及ぶガラパーティーを民間テレビで放送するなどさらに力を入れた。さらに、ジャック・マー=アリババ社長兼創業者が英俳優ダニエル・クレイグ(Daniel Craig)と登場し、ケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)が出演した「シングルズ・デー」のプロモーションビデオも発表された。
同社役員によると、2016年2月の旧正月の前にこれに似たショッピングイベントを再び開催する。また、同セールについて、短時間で多品種の商品を販売したとしてギネス世界記録にも申請しているという。