ファッション

「フジロック 2024」で観るべきおすすめアーティスト23組

7月26〜28日に新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催される日本最大級の音楽フェス「フジロックフェスティバル’24(FUJI ROCK FESTIVAL'24)」。今年のヘッドライナーは、26日がザ・キラーズ(THE KILLERS)、27日がクラフトワーク(Kraftwerk)、28日がノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ(Noel Gallagher's High Flying Birds)が務めるほか、12ステージ、総勢210組以上のアーティストが参加する。今回、音楽ライターのZ11&編集部おすすめの注目アーティスト23組をピックアップ。現地で観る人はもちろん、Prime Videoなどの配信で観る人もぜひ参考にしてほしい。

1日目/7月26日

Friko
14:20〜15:10@GREEN STAGE

シカゴを拠点に活動するフリコ(Friko)は、エモーショナルなロックサウンドが特徴。今年リリースされたデビューアルバム「WHERE WE'VE BEEN, WHERE WE GO FROM HERE」がSNSを中心に感度の高い音楽好きの間で話題になっていたことが記憶に新しい。USインディーロックのDNAを継承したサウンドには、すでに貫禄さえ感じさせる。世界に先駆けて日本が真っ先に発見したインディーロックシーンの彗星、フリコ。まさに「いま」観ておくべきバンドの一つだ。

Erika De Casier
14:30〜15:30@RED MARQUEE

エレクトロニカからR&B、アンビエントまでジャンルレスな世界観が特徴的なエリカ・デ・カシエール(Erika De Casier)。どの一瞬を取り出しても雑味を感じさせない洗練されたトラックにレイドバックしたスムースなボーカルが心地よい。そっと吹き込む一陣の風のように、きっと真夏の苗場をクールダウンさせてくれるはずだ。

King Krule
18:30〜19:30@RED MARQUEE

イギリスのインディーシーンを代表する存在にまで成長したキング・クルール(King Krule)。UKらしい気だるくダークな雰囲気をまといながらも実験的で遊び心が散りばめられたサウンドが「フジロック」のステージでどのように表現されるのか注目である。

FLOATING POINTS
20:30〜21:30@RED MARQUEE

近年では宇多田ヒカルの楽曲をプロデュースしたことでも知られるフローティング・ポインツ(FLOATING POINTS)。シンプルでありながら緻密に設計されたサウンドスケープを作り出すことで知られている。「フジロック」のナイトライフの中心となる夜のレッドマーキーの幕開けを担う重要なアクトだ。

THE KILLERS
21:30〜23:00@GREEN STAGE

ラスベガス出身のロックバンド、ザ・キラーズ。キャッチーなメロディーと壮大なサウンドで世界中数々の音楽フェスでヘッドライナーを務めてきた彼ら。2004年以来、20年ぶりの出演となる今年の「フジロック」では、初日のヘッドライナーを飾る。ベストアルバム「Rebel Diamonds」を引っ提げての来日だけあって、キャリアを横断するような豪華なセットリストが期待される。百戦錬磨のヘッドライナー請負人の彼らに任せておけば間違いないのだ。

電気グルーヴ
23:45〜24:45@RED MARQUEE

もはや“ミスターフジロック”といっても過言ではない電気グルーヴ。今年は日付をまたぐ深夜帯での出演である。結成35周年を迎える電気グルーヴと「フジロック」の苗場開催25周年のダブルアニバーサリーイヤーの2024年。「フェスはみんなの待っているものをちゃんとやった方が良い」と公言するだけあって、初日の深夜帯を盛り上げてくれること間違いなしである。

7月26日配信スケジュール

Day1:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CZJM72H6

2日目/7月27日

The Last Dinner Party
13:00〜14:00@GREEN STAGE

ザ・ローリング・ストーンズ(THE ROLLING STONES)の前座も務め、生粋のUKロックバンドとしてお墨付きを得たのが、ロンドン出身のバンド、ザ・ラスト・ディナー・パーティー(The Last Dinner Party)。神秘的でおどろおどろしいほどの存在感をまとう彼女たちは、イギリスを代表する老舗フェス「グラストンベリー」でも大きな歓声をもって迎えられ、終始シングアロングが起こるほどの熱気に満ちたステージを見せつけた。今年デビューアルバムをリリースした新人バンドとは思えないヘッドライナー級のパフォーマンスに圧倒されよう。

折坂悠太 (band)
16:10〜17:10@WHITE STAGE

フォークやロック、ジャズを融合させた独自の音楽性を持つ折坂悠太は、バンドセットでの出演が決まっている。生活の機微をすくい上げるような等身大の音を奏でる折坂のステージは、見落としがちな日常の美しい瞬間を思い出させてくれる。街の喧騒から離れた苗場だからこそ折坂の歌声やメッセージがすっと心に染み込んでくるだろう。

Noname
18:00〜19:00@RED MARQUEE

シカゴ出身のラッパー、ノーネーム(Noname)は、詩的でインテリジェントなリリックとソウルフルなビートで知られる。昨年リリースされた5年ぶりのアルバム「Sundial」は、そのサウンドのリラックスした心地良さと社会問題やパーソナルな問題へ自然に切り込む大胆なリリックとのコントラストが鮮やかな1枚。豊かな感性と示唆に富んだノーネームのステージに共鳴しよう。

Beth Gibbons
19:00〜20:10@GREEN STAGE

ブリストルサウンドのパイオニア、ポーティスヘッド(Portishead)のボーカリスト、ベス・ギボンズ(Beth Gibbons)によるソロプロジェクト。寡作の彼女が長い制作期間を経て今年発表したのがアルバム「Lives Outgrown」。幽玄で美しいフォークサウンドに落とし込まれた彼女の苦悩。今にも崩れ落ちそうなはかなさの美学を感じ取ってほしい。

Christone "KINGFISH" Ingram
19:00〜20:10@FIELD OF HEAVEN

アメリカのブルースシーンに新たな風を吹き込む若きギタリスト、クリストーン“キングフィッシュ”イングラム(Christone "KINGFISH" Ingram)。ミシシッピ州クラークスデール出身で、わずか20代にしてその卓越したギタープレーとソウルフルな歌声で注目を集める。デビューアルバム「Kingfish」では、ブルースの伝統を継承しつつも現代的なアプローチにも挑戦し、ベテランのブルースファンだけでなく、新たなファン層にまでリーチした。苗場の夜空に響き渡る彼のギターサウンドは、観客の心を鷲づかみにするに違いない。

SAMPHA
20:00〜21:00@WHITE STAGE

ソウルフルで感情豊かな歌声を持つイギリス出身のシンガーソングライター 、サンファ(SAMPHA)。ミュージシャンからの支持も厚く、これまでにドレイク(Drake)、カニエ・ウェスト(Kanye West)、ソランジュ(Solange)などの名だたるアーティストとのコラボレーションを果たし、その実力を確固たるものとしてきた。批評家からも高い評価を受ける彼は、17年に発表したデビューアルバム「Process」でマーキュリー賞を受賞するなど多くの賞賛を浴びている。シンプルなピアノの旋律から始まり、深い感情と繊細なリリックが絡み合う独特のサウンドスケープを持つサンファの音楽。「フジロック」のステージでは、その心に響くパフォーマンスで観客を魅了することだろう。

KID FRESINO
20:00〜21:00@RED MARQUEE

日本のヒップホップシーンにおいて独自の存在感を放つKID FRESINO(キッド フレシノ)。リリシストとしての巧みな言葉選びと、ジャズやソウルを取り入れた独特のビートが特徴である。「フジロック」のステージでは、彼のライブならではのエネルギッシュなパフォーマンスと、観客との一体感が味わえるだろう。緊張と緩和を繰り返すKID FRESINOのステージは、さながら変わりやすい苗場の天気のようだ。

Kraftwerk
21:10〜22:40@GREEN STAGE

彼らがいなければ世界の音楽シーンはもっと違う様相となっていただろう。今では電子音を音楽に用いることはいたって普通のことだが、そんな常識を打ち立てたのはドイツのテクノバンド、クラフトワークである。視覚効果にも定評のある彼らのライブは、総合芸術の域にさえ達する。意外にも「フジロック」初登場の彼らのステージに注目したい。

girl in red
22:00〜23:30@WHITE STAGE

テイラー・スウィフト(TAYLOR SWIFT)のツアーでオープニングアクトにも抜擢されたノルウェー出身のシンガーソングライター、ガール・イン・レッド(girl in red)は、親密なリリックとメロディーが絶妙に融合したインディーポップサウンドで人気急上昇中。実直で飾り気のない彼女のライブは、共感とエモーションが溢れ出す。

7月27日配信スケジュール

Day2:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0D4FD5JVW

3日目/7月28日

betcover!!
11:30〜12:10@RED MARQUEE

betcover!!(ベットカバー)は、国内外で注目を集める実験的で個性的なサウンドが特徴のインディーバンドだ。昨年秋にアルバム「馬」をリリースし、初のワンマンツアーや海外公演を経験した脂の乗り切ったタイミングでの「フジロック」出演となる。オーディエンスを圧倒する妖艶な世界観のライブに定評のあるbetcover!!。彼らの迫真のステージを目撃しよう。

CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN
13:20〜14:20@FIELD OF HEAVEN

ユニークなバンド名で注目を集めるCHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN(チョ コ パ コ チョ コ キン キン)は、その斬新で多彩な音楽スタイルで話題沸騰中のバンドである。どこか懐かしくも新しい不思議なサウンドは唯一無二。エレクトロニカ、ロック、ポップスから民謡まで巧みに融合させ、それを無国籍に調理してみせるライブは、まるで国境を超えてさまざまな音楽が集う「フジロック」を凝縮させたよう。心のおもむくまま自由に踊ろう。

Fontaines D.C.
18:00〜19:00@RED MARQUEE

フォンテインズ D.C.(Fontaines D.C.)は、その力強く多彩なサウンドで国際的に高い評価を得ているアイルランド・ダブリン出身のポストパンクバンド。22年の「フジロック」出演が無念のキャンセルとなった彼らが、今年満を持してリベンジを果たす。初期衝動をそのまま音に乗せたようなパンクな手触りはそのままに、多様なアプローチによって表現の幅を広げてきた彼らのステージはシンプルでありながら重層的。ライブを見ずして「フォンテインズ D.C.」は語れない。

ずっと真夜中でいいのに。
19:00〜20:10@GREEN STAGE

ヘッドライナーの前という重要なポジションを任された、ずっと真夜中でいいのに。秋に控えているロングツアーの前哨戦ともなるのが、この「フジロック」のステージだ。作り込まれた視覚演出に定評のあるステージングと照明などの舞台効果が映えはじめる夕暮れのグリーンステージの組み合わせはこれ以上ないシチュエーションである。

RIDE
20:00〜21:00@RED MARQUEE

イギリスのシューゲイザーバンド、ライド(RIDE)は、ドリーミーなサウンドスケープとメロディアスなギターで知られる。再結成後3作目のアルバム「INTERPLAY」を発表したばかりの最高のタイミングでの出演だ。掻き鳴らされる轟音のギターリバーブとエコーから耽美的な浮遊感を見出すシューゲイザーサウンド。その楽しみ方は、オーディエンス自身も音の洪水に飲み込まれ音の粒の一つとなって空気に溶け出すこと。開放的な苗場の大自然と一体になってノスタルジックで美しい音楽体験に浸ってみよう。

Noel Gallagher's High Flying Birds
21:10〜22:40@GREEN STAGE

元オアシス(Oasis)のフロントマンとしても知られるノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)率いるノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ。直近のライブのセットリストをみると新作アルバム「Council Skies」からの楽曲はもちろんオアシスの楽曲も存分に披露してくれている。「フジロック」最終日にノエルと一緒にシングアロングすれば、あなたの今年の「フジロック」のハイライトとなるだろう。

TURNSTILE
22:10〜23:10@WHITE STAGE

アメリカのオルタナティブハードコアバンド、ターンスタイル(TURNSTILE)は、ハードコアやパンク、メタルなどあらゆるジャンルを融合させたエネルギッシュなサウンドが持ち味だ。3日にわたる「フジロック」最終日のホワイトステージを締めくくるアクトとなるわけだが、ホワイトステージの高出力な音響で最も聴きたいのがこのターンスタイル。圧倒的な熱気で完全燃焼したいなら外せないアクトである。

250
25:00〜26:00@RED MARQUEE

韓国のプロデューサーである250(イオゴン)は、独自のエレクトロニックサウンドで注目を集める。最近では、ニュージーンズ(NewJeans)の楽曲プロデューサーとしても活躍する250。韓国の大衆音楽ポンチャックを再解釈して見せるなど、さまざまなジャンルの音楽を思いもよらない角度から面白がることのできる稀有な才能の持ち主である。音のるつぼのようなライブに身を委ね、音楽を隔てるジャンルの壁をぶち壊してみよう。

7月28日配信スケジュール

Day3:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CV5SZT8Z

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。