レブロンは1株当たり14ドル(約1456円)で、エリザベスアーデンを現金買収することで合意した。買収金額は約8億7000万ドル(約904億8000万円)。エリザベスアーデンの16日の株価の終値は9.31ドル(約968円24銭)で、この発表を受け、同社の株式は時間外取引で一時13.81ドル(約1436円24銭)まで急騰した。
レブロンによると、今回の買収で、今後の成長が見込めるエリザベスアーデンのプレステージスキンケア、カラーコスメティック、そしてフレグランスといったカテゴリーの追加を含め、すべての主要な販売チャネルとカテゴリーでの大きな存在感や海外拠点の拡大など、大きな恩恵を得る。また、同社は重複業務の排除や、購買規模のテコ入れ、そして、製造業務と流通経路の最適化により、およそ1億4000万ドル(約145億6000万円)の経費削減を見込む。
レブロンのファビアン・ガルシア=プレジデント兼最高経営責任者(CEO)は、「この買収は、ビジネス戦略的にも財政的にも納得のいくものだ。エリザベスアーデンとレブロンは共にアイコニックなブランドとして知られ、企業家精神に溢れ、革新的かつ上質な製品作りを目指している。われわれはエリザベスアーデンが現在取り組んでいるブランドの変革をさらに進め、同社のプレステージ分野における唯一無二の伝統を守りながら、より適切な商品開発とマーケティングに注力する。両ブランドの魅力とグローバルな流通経路が合わさることで、より全ての主要な販売チャネルとカテゴリーでの存在感を増し、既存の地域だけでなく新市場での売り上げも加速するだろう」と意気込む。
本文中のレート:1ドル=104円