大都市の旗艦店がインバウンド(訪日客)や富裕層の旺盛な消費で過去最高の売上高をたたき出す一方、地方都市では閉店が相次ぎ「百貨店ゼロ県」も増えた。強い店とそうでない店の格差は今に始まったことではないが、コロナ禍を経ての消費構造の変化によって明暗がはっきり分かれている。(この記事は「WWDJAPAN」2024年7月22日号からの抜粋です)
ラグジュアリー、化粧品、デパ地下
「令和の大改装」―。西武池袋本店の店内には、そんなコピーの赤いポスターやPOPが至るところに張り出された。空きスペースが目立ち、営業中の売り場でも「ファイナルセール」が大々的に開催中だ。
親会社だったセブン&アイ・ホールディングスは昨年9月、業績不振のそごう・西武を米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却した。西武池袋本店には、フォートレスから同店の不動産を取得したヨドバシホールディングスの家電量販店が出店するため、百貨店区画は半分になる。2025年夏の全面開業に向けて広範囲で改装工事が進む。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。