世界的な建築家やクリエイターが手掛けるデザイン性とテクノロジーによる快適性を両立したハイエンドな別荘を提供するノットアホテル(NOT A HOTEL)は、首都圏と北海道の新たな3拠点を含む6つの新プロジェクトを始動し、海外展開も本格的に始動することを発表した。
新たにオープンするのは、クリエイティブディレクターのNIGO®がディレクションする「ノットアホテル東京」、国際的に活躍するノルウェー設立の建築デザイン事務所・スノヘッタ(SNOHETTA)が手掛ける「ノットアホテルルスツ」、A .N .D .のクリエイティブディレクター小坂竜がレストランのデザインを手掛けた「ノットアホテルミウラ」だ。ほか、既に開業している「ノットアホテル北軽井沢」「ノットアホテル青島」もエリアを拡大し、新ハウスを設ける。
NIGO®ディレクションの「ノットアホテル東京」
同施設は羽田空港から約45分、東京駅から車で1時間の千葉県富津市の海岸沿いに位置する。まるで建物が谷地に埋まっているような敷地と一体化したデザインで崖の上に建っており、リビングルームの床から天井までの窓からは富士山を一望できる。
熱心なアートコレクターであるNIGO®が選んだ現代アーティストのユニークな作品が家を飾り、リビングルームとオフィスの家具にはNIGOのお気に入りのデザイナー、ジャン・プルーヴェ(Jean Prouve)とピエール・ジャンヌレ(Pierre Jeanneret)のビンテージ作品も含む。家の上にはカウズ(KAWS)の巨大な鋼鉄の彫刻が設置されており、これらのアート作品は所有権に含まれている。
12人用のダイニングテーブルやシェフが料理を準備できるキッチンを含むフルキッチン、NIGO®のブランド「ヒューマンメイド(HUMAN MADE)」のアイコンである巨大なアヒルが浮かぶプールも完備。オーナーのゲストは、複数のベッドルームやNIGO®自身の別荘と同じ仕様のスリーピングポッドに滞在できる。サウナ、ジム、木製の日本風呂も完備しているほか、茶道のための本格的な茶室も用意する。販売開始は2024年秋を予定している。
スノヘッタが手掛ける「ノットアホテルルスツ」
スノヘッタは、ノルウェーのオスロやニューヨークに拠点を置く、国際的な建築・ランドスケープ・アーキテクチャーおよびインテリアデザインの設計事務所。同施設は新千歳空港や札幌からわずか90分、羊蹄山の麓に抱かれた本格リゾートであるルスツリゾートのスキー場山頂に位置する。天文学の天頂(空を見上げたときに真上にある点のこと)という概念に着想し、人々の目線や意識を上へ向けさせ人間の体験を高める空間をデザインした。販売開始は25年冬予定。
小坂竜がレストランをデザインした「ノットアホテルミウラ」
同施設は、神奈川県三浦の海が見える高台に誕生。小坂竜がレストランのデザインを、ノットアホテルのチームが全体の建築設計を担当する。コンセプトは“プールクラブ”で、砂浜のビーチプール、インフィニティプール、プライベートプールなどさまざまなプールを楽しめる。大きさ別に3タイプの客室があり、最大4名宿泊可能な“スタンダード”、屋上とプール付きの中庭付きの“メゾネット”、プライベートインフィニティプールを完備する“フラッグシップ”を用意する。ほか、共用施設として大きいサウナや水風呂、インナープール、休憩室、緑に囲まれた外気浴スペース、ジムを備える。販売開始は25年春を予定している。
北軽井沢・青島ではエリアを拡大し新ハウスを建設
24年4月に「BASE」、7月に「IRORI」がオープンした「ノットアホテル北軽井沢」では、今後新ハウス「MASU」や「WELLNESS」、同社が開催中の建築コンペティションの優勝作品の建設などエリアの拡大を予定している。
「MASU」は、日本を代表するインテリアデザイナーでワンダーウォール(Wonderwall)代表の片山正通が手掛け、数寄屋造りに高床式を採用することにより、居住部分からの眺望と、多様な使い方ができるピロティを確保した。販売開始予定は24年秋。「ウェルネス(WELLNESS)」は、ブランドプロデューサーの柴田陽子が監修。同施設は豊かな自然を感じられる65〜80m²の部屋を全24室備え、温泉やジム、スパ施設など身体を整える共用施設など、ウェルネスに気を配ったこだわりのレストランやコンテンツを用意する予定だ。販売開始は25年秋を予定している。
22年12月に開業した宮崎県青島に位置する「ノットアホテル青島」は、宮崎ブーゲンビリア空港から車で約15分の南国リゾート。宮崎の海に浮かぶ青島の絶景を望む海岸沿いに佇み、10秒歩けば海にたどり着く。部屋は全て100平米以上のゆとりある空間で、敷地内最大規模の「MASTERPIECE」をはじめ、「CHILL」、「SURF」、「GARDEN」の全4タイプが開業している。
同施設は、最大4名宿泊可能な部屋全4室を1、2階に、最大6名宿泊可能で横長のプライベートインフィニティプールを配備した全1室を3階に新設するほか、敷地内のレストラン「LDK」も改修。さらに、新たにさまざまなアクティビティが楽しめる共有エリアも新設する。デザインはジェネラルデザイン代表の大堀伸が監修。販売開始は24年秋を予定している。