三越伊勢丹ホールディングスは2日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と合弁でマーケティング事業を推進する新会社を設立すると発表した。新会社は、CCCのTポイントカードの会員約5500万人、三越伊勢丹のエムアイカードの会員280万人の顧客分析を行い、消費者のニーズに応えた新商品や新サービス、ライフスタイル提案型商業施設の企画・開発をを担う。来年春からは三越伊勢丹の国内百貨店子会社でTポイントが利用できるようになる。百貨店でのTポイント導入は初。三越伊勢丹はTポイント陣営に加わることで、これまで接点の少なかった若い顧客の拡大を狙う。CCCは三越伊勢丹の主要顧客であるアッパーミドルを取り込む。
新会社は早ければ年明けに設立される見通し。出資比率は三越伊勢丹HD51%、CCC49%で、社名や役員構成などは現在詰めている。
両社は新会社設立を第一弾とした包括的提携に合意した。今後も相乗効果の見込める分野でさまざまな協業を進める考えだ。