英インフルエンサーのマリ・ルウェリン（Mari Llewellyn）が手掛けるウェルネスブランド「ブルーム・ニュートリション（BLOOM NUTRITION以下、ブルーム）」は7月19日、腸内環境を整えるエナジードリンク（全4種、各3ドル＝約500円）を米大手量販店ターゲット（TARGET）で限定発売した。2025年1月からは、ほかの小売店でも販売予定。フレーバーはラズベリーレモンとピーチマンゴー、ストロベリースイカ、チェリーライムの4種。
消費者行動の調査会社サカーナ（CIRCANA）によると、6月16日までの1年間で、米国でのエナジードリンクの売上高は220億ドル（約3454億円）近くに達した。「ブルーム」は、新作のエナジードリンクは18カ月以内に1億ドル（約157億円）以上を売り上げると予測している。
マリ・ルウェリンとグレゴリー・ラヴェッキア（Gregory LaVecchia）が19年に設立した「ブルーム」は、お腹の膨張感を和らげ消化をサポートする粉末状サプリメント“グリーンズ＆スーパーフード”（全7種、各30回分、各6300円／各60回分、各1万2500円※編集部調べ）でスタートした。女性の健康全般に焦点を当て、コロストラムやプロテインなど徐々に商品を拡充している。
「ブルーム」は年初、エナジードリンクブランド「C4」などを持つウェルネス企業ニュートラボルト（NUTRABOLT）の株式を20%取得。新商品の開発には、同社の飲料製造に関するノウハウを活用した。現在市場に出回っている「超男性的」なエナジードリンクに代わる、より女性向けの選択肢を目指しているという。ルウェリンは、「女性用エナジードリンクはあまり選択肢がないように感じていた。本当においしくて、かつ腸に良い商品はあまり見つからない」と話す。
缶の色は薄紫を採用し、機能性飲料のトレンドを取り入れ、腸の健康を促進するリンゴ酢とライチエキスを配合した。粉末カテゴリー以外の商品を発売するのは今回が初めて。ルウェリンは、「ターゲットやウォルマート（WALMART）、アマゾン（AMAZON）では、粉末カテゴリーにおいてここ数年No.1の売上高を記録してきた。飲料カテゴリーへの進出は、ブランドにとって大きなステップだ」と意気込む。デジタルマーケティングと、ルウェリンの150万人のフォロワーを活用して情報を発信し、新規顧客の獲得も狙っている。新商品に関して、ルウェリンは特にホルモンバランスの分野に興味があると語ったが、今後4年間は粉末と飲料カテゴリーに注力する予定だという。
