キャラクターを活用した企画開発やマーケティングサービスなどを行うディー・エル・イー(DLE、東京都、椎木隆太・社長)は、ドリームインキュベータ(DI、同、山川隆義・社長)の子会社の日本知財ファンド1号投資事業有限責任組合が保有する「東京ガールズコレクション(TOKYO GIRLS COLLECTION)」(以下、TGC)の商標権を取得した。なお、DIはDLEの第2位の大株主。2012年2月にTGCの商標権に出資を行い、約3年間支援を行いながら、商標利用料を得てきた。「事業上のシナジーが高いDLEにTGCの商標権を譲渡することにより、TGCのさらなる発展が望めると考えたため、今回の譲渡を決定した」という。譲渡価格は8億円。DLEは今月中をメドに、商標を活用した事業開発を行う子会社、TOKYO GIRLS COLLECTION(椎木隆太・社長)を設立する。中国や東南アジアなどの海外向けガールズカルチャーのEC事業など女性向けマーケティングプラットフォームの立ち上げや、化粧品や食品メーカーなどとのコラボ商品企画、海外パートナーとの共同事業・ライセンスといったアウトバウンド事業支援のサービス提供、既存の地方自治体とのネットワークを活用したイベント企画などを行う。TGCのファッションイベントの企画・運営などについては、従来通り、F1メディア(東京都、村上範義・社長)が手掛ける。
DLEは、人気キャラクターの"秘密結社 鷹の爪"や"ブーブーボーイ""ぱんきす!"などを開発し、マーケティング・サービスやスマートフォンアプリなどの企画開発、映像コンテンツの企画制作やメディア展開プランの策定・実行まで手掛けるエンタテインメント事業を主に行う。2001年に創業し、05年にフラッシュアニメスタジオをスタート。14年に東証マザーズに上場している。なお、DIはDLEの第2位の大株主でもある。