ファッション

米国のクラウドECサービスと日本の有力EC支援2社が提携、日本のECにもクラウド時代到来か

 クラウド型のECプラットフォームが、日本でも本格的に普及しそうだ。ファッションEC支援で最大手のダイアモンドヘッドと、外資系ブランドのEC支援を手掛けるルビー・グループの2社は、米国発のクラウド型ECプラットフォーム「デマンドウェア」の日本法人デマンドウェア社と業務提携契約を締結した。「デマンドウェア」は海外では「マーク ジェイコブス」「プーマ」「コールハーン」など300社が採用しており、3社は共同で日本市場への「デマンドウェア」普及を図る。桑野克己ルビー・グループ社長は、「クラウド型のECプラットフォームは、従来のパッケージ型に比べ、導入コストを抑えられる一方、常に最先端のテクノロジーや機能がアップデートされるなど使い勝手もいいため、海外のファッションリテールの分野ではグローバルスタンダードになりつつある。当社もいずれはすべての支援するECサイトをこのクラウド型に置き換えたい」と語る。ダイアモンドヘッドの今井貴志・取締役も「従来のECパッケージは変更する場合に、ユーザー側のデータベースの移管などの手間やコストが大きかった。システムを提供するわれわれにとっても開発の負担は大きい。当社には独自の在庫連携システムなどがあり、そういったサービスの強化に注力したい」と語る。グローバルなECプラットフォームと、日本の有力2社が組むことで日本のファッションECにもクラウド型の普及が大きく進むことになりそうだ。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。