2025年春夏メンズは、全体を通してリラックス感あふれる開放的なムードが広がった。それを特徴づけるのは、柔らかな構造のエフォートレスなテーラリングやバリエーション豊かなショーツ、リゾートや海辺につながるデザインとモチーフ、涼しげな色、薄く透けた素材使い。特に、夏が年々暑く長くなる日本では、「軽やかさ」が重要になりそうだ。そんな環境を念頭に、次の春夏を彩るトレンドを徹底分析する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年7月29日号からの抜粋です)
MAKE IT LIGHT
シーズンを象徴する軽やかさの多様な表現
今季は、さまざまな方法で表現された「軽やかさ」がランウエイを席巻した。例えば、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」はシアー素材で仕立てたアイテムをレイヤードスタイルに取り入れ、「ディオール(DIOR)」はブルゾンをスリーブレスに。「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」は、手仕事を生かした透かし編みで、リラックス感のあるトップスを提案。長く続く酷暑を身をもって知る日本人デザイナーたちは、薄く軽い素材使いで涼しげなテーラリングなどを打ち出した。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。