ビューティ

プラザから初のPB化粧品ブランドが誕生 スキンケアで20代客を取り込む

スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニーは8月2日、プラザ初となるスキンケアのプライベートブランド(以下、PB)「デュナミス(DUNAMIS)」を立ち上げる。第1弾では“落とすケア”の3アイテム(1320〜1760円)をラインアップ。既存のスキンケア購買層よりも若い20代前半に訴求する。

プラザの売り上げ構成比はメイクアップカテゴリーが半数を占め、主な購買層は19〜26歳で、20歳が最も多い。一方のスキンケアの売り上げは全体の25%で、メイクアップの半数にあたる。購買層は23〜27歳を中心に25歳が最も多く、メイクアップの購買層よりも比較的年齢層が高い客に支持されている。

本田悠里子H&B企画課課長によると、「20歳前後の若年層は、スキンケアに関してバズった商品は関心が高いが、自分の肌にあったものを正しく選択できていない」と分析。深刻な肌悩みも少なく、ドラッグストアで手頃な価格の商品を購入するケースが多い。そこで、プラザのコアターゲット層である19〜22歳のメイク好きな世代が「買いたいと思うスキンケア商品を開発したい」という思いから、1年以上かけてブランドを立ち上げた。

「デュナミス」は、プラザで取り扱う他ブランドのスキンケアとカニバリゼーション(共食い)を避ける価格帯や設計を意識。プラスワンアイテムとしても訴求する。「小売業としてPBを販売することは、他の仕入れ商品と差別化を図る必要がある。新ブランドを通じて“心拍数をあげる”体験をお届けしたい」と話す。

今後「デュナミス」を軸に、スキンケアセミナーやライブ配信でのお悩み相談会、Z世代向けのファッションイベントへの出店を予定する。「ターゲット世代は美容リテラシーが低く、美容の関する知識を学ぶ場所・機会が少ない。美容情報を積極的に発信し、1人でも多くのお客さまが自分に合ったスキンケアを見つけられることを願っている」。また、鈴木努スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー カンパニーエグゼクティブ プレジデントは、「若者の肌の悩みに寄り添うブランドとして、モノを売るのではなくコミュニケーションが取れるブランドとして育てていきたい」とコメントを寄せた。

「デュナミス」は、ギリシャ語でポテンシャルという意味を持つ。20歳前後の肌悩みであげられる皮脂テカリ、毛穴、ニキビに着目したアイテムを用意する。第1弾は、洗い流し不要で濃いアイメイクもオフする“ポイントメイクリムーバーパッド”(30枚入、1320円)、プラザオリジナル成分「グレイニー角栓オフオイル(水添ポリイソブテン、ミネラルオイル)」を配合したメイク落としと角栓除去効果を兼ね備えた“クレンズ&ウォッシュ トリートメントオイル”(150mL、1760円)、皮脂テカリをオフしニキビを防ぐ拭き取り洗顔トナーパッド“クリアワイプ ウォッシュ&トナーパッド”(32枚入、110mL、1650円)をそろえる。ブランド共通成分としてピリドキシンACを配合。全てアルコールフリー、グリセリンフリー、無香料、無着色の4つの処方を採用する。

年内には化粧水や乳液の展開を控え、将来的には美容液や日焼け止めなどラインアップを拡充する予定だ。初年度はプラザの各カテゴリー売り上げでそれぞれNo.1を目指す。

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