ファッション

パリ五輪に合わせて各ブランドは何を作った? 「オメガ」や「レペット」など20ブランドの限定品やカプセルコレクションを一挙紹介!

2024年パリオリンピック・パラリンピックが開幕し、様々な競技でドラマが生まれるなか、WWDではオリンピックが世界中のファッションブランドにどのようなインスピレーションを与えているのかを調査。ここでは、大会公式タイムキーパーを務める「オメガ(OMEGA)」をはじめ、パリ五輪に関連して特別なアイテムやカプセルコレクションをリリースしている20ブランドを一挙に紹介する。

「オメガ」

1932年以来、オリンピックの公式タイムキーパーを務める「オメガ」は、今回もオリンピック記念モデルを2型発表。ステンレススチールと18K のムーンシャインゴールドを組み合わせた“シーマスター ダイバー 300M”のスペシャルエディションは、秒針にパリオリンピックのシンボルマークをあしらっている。こちらはパリの直営店でのみ入手可能だ。

一方で、7月26日の開会式のちょうど100日前に発表された“スピードマスター クロノスコープ”は4モデル展開。いずれもシルバーがかった乳白色のオパーリン・ダイヤルに、3つのダークグレーの計時目盛りと、2つのサブダイヤルを備える。ケースバックには鏡面仕上げの「Paris 2024」のロゴと五輪のデザインがあしらわれている。

「パンドラ」

デンマーク発のジュエリーブランド「パンドラ(PANDORA)」は、パリ五輪に着想したジュエリーのカプセルを計9種類製作。パンドラの店舗、オンラインショップ、そしてパリのオリンピック公式ショップで販売する。

キャンペーンビジュアルには、16年のリオデジャネイロ大会で金メダルを獲得したフランス人アスリートのエステル・モッセリー(Estelle Mossely)と、フランス女子サッカー代表チームのキャプテンを務めるサキナ・カルチャウイ(Sakina Karchaoui)が登場した。

「モンブラン」

1924年は、フランスがシャモニーで第1回冬季オリンピックを開催し、さらにその後パリで夏季オリンピックを開催した年であり、「モンブラン(MONTBLANC)」がシグネチャーである“マイスターシュテック”を発表した年でもある。

この3つの出来事の100周年を記念して、「モンブラン」は“マイスターシュテュック×オリンピック・ヘリテージ・コレクション”を発表。1924年大会のシグネチャーカラーだった赤い漆色に、五輪マークや月桂冠、大会の公式ポスターに描かれた槍投げの選手などのシンボルをあしらったエディションに加え、ブルーグレーの樹脂とシャモニー渓谷の風景が刻み込まれたプラチナ素材を組み合わせた3つのバージョンを用意。合わせて2色のインクと特別仕様のノートも発売した。

「ラコステ」

ラコステ(LACOSTE)」は6回目のオリンピック・ヘリテージ・コレクションとして、ポロシャツやショーツ、キャップ、撥水ジャケットまで、8点の「パリ1924」ラインを発表。1924年のパリ大会で使用されたグラフィックを再構築し、胸元や裾にあしらっている。

「ラコステ」のオンラインショップやオリンピックストアからオンラインで購入できるほか、日本ではラコステ原宿店でも取り扱う。8月1日からはパリのシャルル・ド・ゴール空港のポップアップでも販売。

「スウォッチ」

スウォッチ(SWATCH)」は、サーフィン、バレーボール、スケートボードにインスピレーションを得た、グリーン、ブルー、パープルのソフトな色合いの時計を、オリンピックに先駆けて発表。また、子供向けの姉妹ブランド「フリック・フラック(FLIK FLAK)」の新作時計には今大会のマスコット「フリージュ」をあしらった。

「パックサン」

アメリカ・カリフォルニア発の「パックサン(PACSUN)」は、今回のオリンピックに合わせ、“USAヘリテージライン”、“チームUSAライン”、そして“国際オリンピック委員会ヘリテージライン”の3つのカプセルコレクションを発表。過去の大会にインスパイアされたビンテージ感のあるアイテムを多数発売している。

「マリーン セル」

マリーン セル(MARINE SERRE)」は、オリンピックに合わせてカナダのオンラインショップ「エッセンス(SSENCE)」限定のカプセルコレクションを発売。ブランドを象徴する三日月モチーフを、オリンピックの五輪をオマージュする形にアレンジした。「シックス・ムーン」と題したこのコレクションには、タンクトップ、バイカーショーツ、スポーツブラ、ヘッドバンド、キャップが含まれる。

「サンドロ」

サンドロ(SANDRO)」は、フランスのトリコロールカラーを取り入れた、ソックスやショーツ、スニーカーのスペシャル・エディションを発売した。

「マージェ」

「マージェ(MAJE)」のカプセルコレクションの顔になったのは、近代5種競技のフランス代表選手、エロディ・クルベル(Elodie Couvel)。サテンのショートパンツや、取り外し可能な襟とラインストーンの装飾が目を引くポロドレス、タキシードストライプのランニングウエアが揃う。

「カミーユ・フォルネ」

フランスの革製品ブランド「カミーユ・フォルネ(CAMILLE FOURNET)」は、パリ五輪に合わせ、バレーボールやテニスラケットのカバー、ボクシンググローブ、さまざまなスポーツに着想したカードホルダー、スポーツバッグの5種類のプロダクトをリニューアルして発売した。

「メネ」

パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の孫で、美術史の専門家ディアナ・W・ピカソ(Diana W. Picasso)とデザイナーのソンジュ・ムーン(Sunjoo Moon)が手がける「メネ(MENE)」は「投資用ジュエリー」を前面に打ち出すフランスのジュエリーブランド。同ブランドは、古代ギリシャのオリンピックにちなんで製作した“オリンピア・コレクション”を再構築。メダルの代わりに使われたオリーブの葉の王冠や、ギリシャの女神ニケ、さらには小さな神殿などのモチーフを使ったアイテムをラインナップしている。すべての24金のゴールドかプラチナ製だ。

「ミオ ハルタカ」

東京を拠点に活動するジュエリーブランド、「ミオ ハルタカ(MIO HARUTAKA)」は、自然をモチーフにした美しくも一風変わったジュエリーで知られる。同ブランドは、各国の国旗に着想してフラッグリングを製作。ホワイトゴールドにサファイア、ダイヤモンド、ルビーがあしらわれたパリ・バージョンは、オリンピックのお土産にぴったりの逸品だ。

「ドゥカチ」

トップアスリートに必要な資質である「強さ」と「回復力」。それは現代のように困難な時代にも欠かせない力だ。ウクライナのジュエリー・ブランド「ドゥカチ(DUKACHI)」のカプセルコレクションにはそんなメッセージが込められている。キャンペーンビジュアルには、新体操のウクライナ代表選手たちが登場した。

「マレンエレスコア」

ブレイクダンスや遠泳競技よりも、チャンネルサーフィンや、ダラダラするのが好きな人は、2人のデザイナーが手がける刺繍のブローチブランド「マレンエレスコア(MACON & LESQUOY)」が製作した絶妙なユルさと職人の手仕事が融合したブローチがおすすめだ。

「ケースティファイ」

香港発のスマホケースブランド「ケースティファイ(CASETIFY)」は、フランス陸上競技連盟カラーのカスタマイズ可能なスマホケースを発売した。iPhoneと「サムスン(SAMSUNG)」の“ギャラクシー”に対応する。

「レペット」

フランスのシューズブランド「レペット(REPETTO)」は、フランス国旗カラーをあしらった特別モデルのフラットシューズを発表。創業国でのオリンピック開催を祝った。

「J.クルー」

「J.クルー(J. CREW)」は米国水泳連盟とのコラボレーションで、アパレルとアクセサリーのカプセルコレクションを発売。クラシックなクルーネックTシャツやスエットシャツ、バケットハット、ベースボールキャップ、トートバッグ、そして限定カシミアの刺繍入りニットポロなども発表した。

「キス」

キス(KITH)」は、米国バスケットボール協会とのコラボレーションで、オリンピック開催を祝うカプセルコレクションを発表。キャンペーンには、NBAのスター選手であり、オリンピックで3回金メダルを獲得している、フェニックス・サンズ所属のケビン・デュラント(Kevin Durant)が起用されている。

コレクションを紹介するため、「キス」はパリの「フォーシーズンズホテル ジョルジュサンク パリ」と提携。ホテルの中庭を、赤、白、青の配色のバスケットボール・コートに改装した。コートの横に設置されたコンセプトスペースでは、コレクションを見ることができる。

「アスレティック プロパルジョン ラボ」

2009年に始動したLA発のパフォーマンスフットウェアブランド、「アスレチック・プロパルジョン・ラボ(ATHLETIC PROPULSION LABS)」は、ロシア系アメリカ人の女子体操選手で北京オリンピック金メダリストのナスティア・リューキンとパートナーシップを結び、2つのカプセルコレクションを発表。さらに、“パリ プリズム コレクション”と題したカプセルもリリースし、ブランドを象徴する2モデルを五輪カラーにアップデートした。

「トラックスミス」

ボストン発のランニングウエアブランド「トラックスミス(TRACKSMITH)」は、開会式やメダルスタンドで選手たちが着用するウエアをオマージュし、“フェデレーション・コレクション”と題した限定コレクションを発表した。特に注目すべきアイテムは、編集者兼ブランド・コンサルタントのエミリー・ホウティン(Emilie Hawtin)とともに制作したブレザーと、ビンテージウオッチを専門にアーカイブし、販売やコンサルティング業務を行う「ウインド・ヴィンテージ(WIND VINTAGE)」のエリック・ウインド(Eric Wind)との協業で製作した腕時計の2点だ。

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