オンワードホールディングスの2016年2月期は、本業のもうけを示す営業利益が前期比65.9%の37億7800億円だった。主力販路である百貨店の衣料品販売が苦戦し、売上高は同93.6%の2635億1600万円。円安によるコスト上昇もあって粗利益率も悪化し、収益を圧迫した。欧州法人オンワードラグジュアリーグループ(イタリア)ののれんの減損損失など特別損失140億円を計上したが、物流子会社が保有していた土地・建物の固定資産売却益や投資有価証券売却など特別利益160億円を計上したため、純利益は同101.8%の42億7800万円になった。
引き続き消費市場は厳しいと予想し、今期(17年2月期)は売上高2540億円(前期比96.4%)、営業利益45億円(同119.1%)、純利益45億円(同105.2%)を計画する。