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連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

リピーターとプライドを育むタッチアップの妙

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【連載】ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

ビューティ賢者が
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ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、ビューティブランドのタッチアップの話。(この記事は「WWDJAPAN」2024年7月22日号からの抜粋です)

PROFILE: 渡邉弘幸/ウカ代表取締役CEO

渡邉弘幸/ウカ代表取締役CEO
PROFILE: (わたなべ・ひろゆき):東京都出身。明治大学卒業後、博報堂に入社。2009年の退社後、夫人でありネイリストとして活躍する渡邉季穂(わたなべ・きほ)の祖父が創業した向原(現・ウカ)に取締役副社長として入社。美容室「エクセル」からトータルビューティサロン「ウカ」へのリブランディングのほか、教育機関「ウカデミー」、オリジナルプロダクト・サロンメニューの開発を担うR&D、「ウカフェ」の立ち上げ、海外展開にも尽力。14年から現職

【賢者が選んだ注目ニュース】

ウカはストア事業を本格的に開始して4年になる。原点を理美容とし、トータルビューティサロン発でスタイリストやネイリストがお客さまと直接触れ合うことで生まれた商品だからこそ、お客さまに直接商品の説明をする必要があるという思いから始まった。ゆえにタッチアップはとても大切な取り組みの一つだ。

今では複数の商業施設に出店していることもあり、ほかのブランドの商況が耳に入ってくることも多いが、直近の化粧品フロアの商況はどこも伸び悩んでいる印象だ。ニュウマン横浜店も同様なのだが、ウカのストアは客単価、来店客数、リピート率、総売り上げ、新規客数、全てにおいて前年比をクリアしている。その理由を橋本美波店長に聞いたところ、秘訣はタッチアップにあると言うのだ。

ウカはトータルビューティカンパニーとして頭皮ブラシ“ケンザン”を目的に来店されたお客さまに対してヘアケアに限らず、「実はシャンプーする際にネイルが剝がれ落ちないように開発した」という裏話から、マニキュアをお薦めすることもある。はたまたネイルを目的とする人に頭皮スコープを使った測定を紹介したり。タッチアップによって、コミュニケーションが広がり、クロスセルが生まれ、リピートにつながっていくのだ。

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