アダストリアホールディングスは12月17日、シンガポール事業から撤退し、現地で店舗運営業務を担う現地法人アダストリア・シンガポール(資本金6億6000万円)を清算することを決めた。アダストリアのシンガポール事業は、台湾、香港、中国に続く4番目の海外事業エリアとして2012年に出店を開始。「商品展開がうまく対応できなかったことから苦戦が続いてきた。さまざまな経営努力を続けてきたが、黒字化のメドがたたないことから全9店舗を閉鎖し、現地法人を清算する」という。2015年2月期の第3四半期決算に、退店費用の概算4億円を計上する。そのうち、約6000万円を特別損失に計上する見込みだ。ただし、連結業績見通しの変更はない。