オンワードホールディングスは13日、新社長に保元道宣・取締役(49)が3月1日付で就任するトップ人事を発表した。廣内武・会長兼社長は代表権を持つ会長職に専念し、グループ経営全体を統括する。重点施策である海外事業の分野で、ジョゼフ事業およびジルサンダー事業について一定の成果が得られたことに加えて、13年6月にオンワードラグジュアリーグループを設立し、欧州を基盤としたグローバル戦略を推進する体制が整ったことに伴い、トップの若返りを図った。保元新社長は経済産業省出身。同社でプロパー以外のトップは初めてとなる。
保元新社長は1965年9月13日熊本県生まれ。88年東京大学法学部卒業後、通産省(当時)に入省。01年NTT-Xに入社後、同社やオンワードなどアパレル企業が共同出資したIT企業のコロモ・ドットコムの社長に就任。06年オンワードホールディングスに転じて以降、eコマースや情報・環境担当の取締役を歴任してきた。