パルコは、シンガポールを拠点に日本ブランドのASEAN進出及び事業の成長・拡大をサポートするプロジェクト「HELLO SHIBUYA TOKYO(ハロー・シブヤ・トウキョウ)」のポップアップストアを2月22日、現地の有名ショッピングセンター「プラザシンガプーラ」の1階にオープンした。
経済産業省の2012年度クール・ジャパン戦略推進事業として、パルコが受託した事業で、オープン前夜の21日には、前夜祭を開催。日本からは、牧山浩三パルコ社長、日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)の三宅正彦・理事長、経済産業省の青田優子クール・ジャパン海外戦略室係長などが出席し、今日22日にファッションショーを行なう「アンリアレイジ」や「ミントデザインズ」のデザイナーなども参加。シンガポールからは、中小企業庁にあたるスプリングの官僚や、コラボレーションした有力セレクトショップ「クラブ21」の幹部、現地メディアやファッショニスタたち約500人が来場。予想を上回る来場者数と売上高に嬉しい悲鳴をあげた。
牧山社長は「WWDジャパン」の取材に対し、日本ブランドの海外発信の重要性に加え、「こんな冒険をしてもいいのだという、社内への刺激としても期待している。価値創造に共感してくれる人の輪を広げ、パルコがデザイナーやブランドの企業化をサポートしたり、そういう志の人々を束ね、外に伝達する役割を果たしたい」と語った。
参加ブランドは、「モトナリオノ」「シアタープロダクツ」「ジュンオカモト」「ヤストシ エズミ」などデザイナーズブランドや、「ムルーア」「スナイデル」「ミーア」などのガールズ系ブランドなど。
現地のパルコ・マリーナベイ店でシンガポールデザイナーズブランドを集めた「パルコ・ネクストネクスト」で扱う「マックス・タン」「Chalk」や、現地クリエイターのクリス・リー×キティちゃん×日清カップヌードル、現地セレクトショップとデザイナーのコラボTなども展開する。会期中には、B to Bの商談会も行なう。ポップアップストアは3月10日まで。