イタリアブランドの「ブルマリン(BLUMARINE)」は7月31日、新たなクリエイティブ・ディレクターとして、デヴィッド・コーマ(David Koma)「デヴィッド コーマ(DAVID KOMA)」創業デザイナーを任命した。2025年プレ・フォール・シーズンにデビューコレクションを披露する予定。なお、「ブルマリン」は、9月17〜23日に開催される2025年春夏ミラノ・ファッション・ウイークの暫定スケジュールには含まれていない。
コーマ新クリエイティブ・ディレクターは、3月14日に退任したヴァルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi)前クリエイティブ・ディレクターの後任となる。なお、同氏は23年11月に就任し、24年2月の24-25年秋冬ミラノ・ファッション・ウイーク期間中にデビューコレクションを披露したばかりだった。退任の理由は明らかにされていないが、同氏は昨年に突然亡くなった甥について深く悲しんでいることをオープンにしていた。
デヴィッド・コーマ新クリエイティブ・ディレクターの経歴
コーマ新クリエイティブ・ディレクターは、ジョージア出身。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校(Central Saint Martins, University of the Arts London)を卒業後、09年に自身の名を冠したブランドをロンドンで設立。以来、ロンドン・ファッション・ウイークに参加している。「デヴィッド コーマ」の構築的なシルエットやセンシュアルなドレスはセレブリティーにも人気があり、ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)、ガル・ガドット(Gal Gadot)、オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)らがレッドカーペットやイベントなどで着用。最近では、ビヨンセ(Beyonce)の「ルネッサンス・ワールド・ツアー」に数着の衣装を提供したほか、25年リゾート・コレクションのキャンペーンにマドンナ(Madonna)の長女ローデス・レオン(Lourdes Leon)を起用し話題を集めた。
今回の任命に際し、同氏は、「『ブルマリン』は官能性、タイムレスなグラマラスさ、エレガンスがブレンドされたユニークな魅力を持っており、以前から憧れを抱いていた。その輝かしい歴史の次章を描けることを、とても光栄に思う」と語った。
「ブルマリン」を擁するエクスエリート グループ(EXELITE GROUP、旧EIH エクセレンツェ イタリアーネ)のマルコ・マルキ(Marco Marchi)創業者兼ディレクターは、「デヴィッドの美的感覚に、最初から魅惑されていた。そのビジョンとスタイルに関する感受性、フェミニンさへの深い理解によって、『ブルマリン』のブランドコードを完璧に解釈してくれるものと確信している」と述べた。