ファッション

「H&M」のクリスティン・エドマン日本社長に聞く、「『イザベル マラン』コラボを総括する」

ーー今回の「イザベル・マラン」コラボを振り返って
とても感動している。今回の「イザベル・マラン」では、H&Mのコラボとして初めてキッズとティーンズを扱ったので、正直、不安な部分もあった。けれども、発売してすぐにその不安が払しょくされた。行列には男性も多く、マランが初めて手掛けたメンズということでも興味をもたれたのだと思う。発売直後からニットやウィメンズのブーツが大人気で、すぐに売り切れてしまったほど。今までに比べて、もっともっと着やすくて、コマーシャルなラインが多かったのも人気の理由だと思う。ニットやアウターパンツなど、普段のちょっとしたオシャレに着られるような、まさに、私たちが目指している「デモクラティック」な商品だったと思う。


ーー行列の人数はどれくらいだった?
寒い中、前日の夜中から並んでくださったお客さまも多くて、感謝している。徹夜組は前回の「メゾン マルタン マルジェラ」の時よりも多かった。早朝の時点で、入場制限のためのリストバンドを配って解散してもらったりしたので、実際の行列はそれほど長くはなかったが、それでも、新宿店では夜8時に並んだ方を先頭に350人が行列し、大阪、銀座、渋谷でも200〜300人前後の行列ができた。有名モデルや女優などを起用したキャンペーンヴィジュアルやショートムービーなどで、事前にいろいろなスタイルをいろいろなメディアで見せてきたことも効果があったと思う。それにしても、大興奮、大混雑の中でも、喧嘩も起きなかったし乱雑に商品を扱う人もいなかったし、本当に日本のカスタマーは素晴らしいと改めて実感した。


ーー2008年の日本上陸以来、「コム デ ギャルソン」「ランバン」「ジミー チュウ」「ヴェルサーチ」「マルジェラ」などたくさんのブランドとのコラボアイテムを発売してきた。どれが一番印象的だったか?
それは難しい質問!すべてのコラボで良い経験ができたけれども、中でも日本で売れるかどうか心配だった「マルジェラ」も大人気で安心したし、しかも男性のお客さまが多くて驚いた記憶がある。それと、「ヴェルサーチ」は戎橋の大阪2号店のオープニングと同じタイミングで、エキサイティングだったし、ワクワクしたことを覚えている。


ーー次のコラボブランドは?
誰がいい!? 逆にみなさんの意見が聞いてみたいけど、絶対に期待は裏切らないと思うわ!

【関連記事】
■「ISABEL MARANT POUR H&M」、一夜限りのポップアップストアを開店!
■イザベル・マランが「H&M」とのコラボを語る
■【インタビュー前編】なぜ「H&M」は日本で急成長できたのか?
■【インタビュー後編】なぜ「H&M」は日本で急成長できたのか?

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。