ファッション産業人材育成機構(IFI)は花崎淑夫ルミネ前会長をIFIの特別顧問に迎えることを決めた。来年4月1日付。萩平勉IFI専務理事・学長代理は、起用の理由を「厳しい時代だからこそ、企業は人、人材の教育・育成が本当に重要になる。流通構造も変化しているし、繊維ファッション産業も文化創造産業という捉え方をしてライフスタイル型の提案をしていかなければならない。IFIビジネス・スクールでもリテールビジネスの構築をテーマに掲げていく必要があると痛感してきた。現場と人材を非常に大切にし、人材育成に熱意を持っている。さらには、もろもろの変化を適切に捉えられている花崎前会長が適任だと感じた」と説明。
IFIビジネス・スクールの運営などについて大所高所からアドバイスを受ける「アドバイザリー・ボード」を新設し、議長に就任。全日制のマスター・コースと、経営トップ層を対象としたエグゼクティブ・コース、エグゼクティブ・フォーラムの改革に取り組んでいただき、新しい流れを創出していきたいという。3人の常任委員のほか、「4〜5人の委員については、現場感や時代の流れ、ライフスタイル提案がわかる女性で構成する考えだ」。
IFIは今年、創設20周年、ビジネス・スクールも開校15念を迎えているが、「アパレル企業を中心に受講者が減少しているのが実情。2013年度にIFI改革に着手し『元気を出せ、日本のファッション』をテーマに活性化取り組んでいきたい」という。来年2月7日には、花崎新特別顧問による特別講演とパーティの開催を予定している。