8月5&12日合併号の「WWDJAPAN」は「人気再燃」特集です。
ファッション業界は移り変わりが激しく、ブームを迎えたブランドが反動に苦しむケースも少なくありません。しかし今は、低迷や停滞期を経て人気が再燃したり、ブームが落ち着いた後の再加速に成功したりのケースが散見されます。トップ交代を含む組織の在り方にメスを入れたケースから、最初のブームでは取り組まなかったプロモーションやコミュニケーションに注力した事例まで、人気再燃の理由はさまざま。しかし、多くのケースには共通項が存在します。
(1)ランウエイブランドの復調、(2)定番アイテムを持つブランドの刷新、(3)老舗企業&ブランドの復活劇と3つのテーマに分け、全9ブランドの社長や企画&マーケティング担当者にインタビューしました。顧客ターゲットをZ世代に絞り、クラブイベントを各地で開くなどして、彼らの心をつかむ戦略をとる「ディーゼル(DIESEL)」や、既存アイテムを時流に合わせてアップデートし、これまでのファンだけでなく新たなファンの支持を獲得している「レスポートサック(LESPORTSAC)」、SNSで自社製品のコレクターが形成する“界隈”に着目し、新たなイベントを企画してムーブメントをさらに盛り上げる「フェイラー(FEILER)」など。それぞれの“人気再燃術”には、ファッション&ビューティ業界を生き抜くヒントが詰まっています。
2024-25年秋冬オートクチュール詳報
クチュールの概念を拡張するアプローチとは
ミニ特集では、2024-25年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークにフォーカス。一着を仕上げるのに数千時間を要することもあるというクチュールの世界には、長い歴史の中で受け継がれてきた職人技や美意識を読み取ることができます。長年取材を続けている薮野淳欧州通信員がその新しさと魅力をレポートしました。
裏表紙の「ファッション&ビューティパトロール」では、パリ五輪と同じくらい熱い甲子園がテーマ。高校野球ファンが多いというビューティ業界の6人に、注目選手と優勝校予想を聞きました。ビューティ企業ならではの目線から、暑すぎる球場で役立つおすすめのUVカット&冷却アイテムなども教えてもらいました。
(COVER CREDIT)
PHOTO:SO MITSUYA
HAIR & MAKE:TOMO TAMURA(PERLE MANAGEMENT)
MODEL: NADIA KOLESNIK(WEST MANAGEMENT)
ART DIRECTION & DESIGN:RYO TOMIZUKA
COVER REELS DESIGN:CHIGE(GWISUB JUNG)
訂正:8月5&12日号P.22「今週のeye」記事中の「エル・デジタル」副編集長のお名前は、正しくは安楽城誉子氏です。