J.フロントリテイリングの百貨店事業の5月度販売は、前年同月比108.7%だった。直営16店舗中13店舗が前年実績を上回った。引き続き高級時計、宝飾品、ラグジュアリーブランドなど高額品の動きが活発だったことに加え、4月から始まった松坂屋銀座店の閉店セールの嵩上げ効果が大きかった。松坂屋銀座店(建て替えのため6月30日閉店)は売上高が約2.4倍に跳ね上がった。同店の影響で宝飾品部門全体の売上高が約1.9倍になった。一方、大丸梅田店は隣接地に大型商業施設「グランフロント大阪」が4月23日に開業した影響もあってか、同92.9%に落ち込んだ。