三越伊勢丹ホールディングスと日本航空(JAL)は、「お客さまの利便性とサービス向上、相互送客による企業価値向上を目的とした包括的業務提携に向けた検討を開始することについて、本日合意した」と発表した。背景として、総人口の減少に伴う市場規模の縮小や、小売業における百貨店各社、EC 通販、大規模ショッピングセンター、量販店などの異業態との競争激化、航空業においては LCC を含むエアライン各社との競争激化という厳しい経営環境となっている一方で、付加価値の高い独自性のある商品やサービス、業態は高い支持を得ている。成熟した市場において、このような志向性をもつ客の支持を高めていくことでの成長余地は依然大きいと説明。「両社のお客さまに対する思いや姿勢が一致し、それぞれの強みを活かしたさまざまなコラボレーションを実現し、お客さまのライフスタイル全般にわたる価値提供の実現を目指す」ことになったという。
既存顧客の相互送客や新規顧客獲得を目的とし、三越伊勢丹のポイントと、JALのマイレージの交換サービスを2016年4月から開始。両社で新たな価値を付与した提携カードを発行するという。また、両社の上顧客への相互サービスや、特別サービス、イベントも実施。両社が持つ顧客接点やノウハウ・スキルを活用した「三越伊勢丹の店頭販売商品やJAL 機内販売商品」、「旅行商品」などを新たに共同で開発する。さらに、両社の海外拠点を活用したプロモーションや三越伊勢丹でお買上品の空港への配送サービスなどのアウトバウンドやインバウンド施策などについても、検討・協議していく。