ファッション業界は移り変わりが激しく、ブームを迎えたブランドが反動に苦しむケースも少なくない。しかし今は、低迷や停滞期を経て人気が再燃したり、ブームが落ち着いた後の再加速に成功したりのケースが散見される。さまざまな人気再燃ブランドを取材した。(この記事は「WWDJAPAN」2024年8月5&12日合併号からの抜粋です)
失った信用は“足”で取り戻す
倒産危機からの逆襲が始まる
イタリアの帽子ブランド「ボルサリーノ(BORSALINO)」が日本で再び売れ始めている。同ブランドの日本での事業は2023年3月から中央帽子が担っており、ECを含む直営店の売上高は前年比150%に伸長した。同社は1987年から「ボルサリーノ」の日本でのライセンス生産を続け、つば広ハットのブームがピークだった2014年ごろは、ライセンスの年間売上高は下代ベースで約4億円と好調だった。しかし、好調だったライセンス商品は日本市場からいきなり姿を消すことになる。
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