今回着用した“ロイヤル オーク ミニ フロステッドゴールド クォーツ”は、ケースサイズが23mm。まるでジュエリーのようにまとえるモデルだ。既存の“ロイヤル オーク”と比較すると印象も異なり、繊細でエレガントな個性が際立つ。「キラキラと柔らかな輝きを放ちながらも、決して華美にならない。手元にすっとなじみます。家族や友人との食事会でも身に着けて、特別なひとときを過ごしたい───。この時計を見た時に、そんなシーンも思い浮かびました」。
「このままフリーアナウンサーとしてもタレントとしても中途半端でいいのだろうか」と迷っていた頃に舞い込んだ、ドラマの仕事。「驚きましたし、ためらいました。それでも、周りの後押しもあって『一度挑戦してみよう』と、お引き受けすることにしたんです」。2019年に初の連続テレビドラマ出演を果たし、以降オファーが続いている。「右も左も分からぬまま演技の世界に飛び込んで、何もできない自分にいら立ちました。初めての連ドラは、ただがむしゃらに食らいついた3カ月間でしたね。振り返れば、未知の世界に困惑すると同時に、心が弾んでいた気もするんです。得意分野の中で生きるよりも、できないことに挑戦する方が性に合っているのかもしれません。とにかく自分に飽きたくない。仕事もファッションも、何もかも」。
今後の展望について聞くと「先の見通しはないんです」と柔らかな笑顔で語る。「今は、目の前にある俳優の仕事を続けていけたら幸せです。時計は小さなパーツが全てかみ合ってこそ時を刻むことができますよね。わずかでも狂いがあったり、ごまかしがあったりしたら、正確に時を刻めない。俳優業もそうなんじゃないかなと、少ない経験の中でご一緒してきた諸先輩方を見ていて、そう思います。私も自分をごまかすことなく、真正面から向き合って作品に取り組んでいきたいです。演技の技量は、言うまでもなく、評価いただくような段階にありません。それでも、挑み続ける面白さを感じています。この先40代、50代と、どんな役に出会えるのか、そしてその時々で自身が何を感じるのかがとても楽しみです」。