ファッション

注目度No.1の出口夏希が語る「モデルと演技」 「演技は眠れないほど緊張する」

PROFILE: 出口夏希/モデル、俳優

出口夏希/モデル、俳優
PROFILE: (でぐち・なつき)2001年10月4日生まれ。「non-no」専属モデル。モデル、俳優として雑誌、映画、CMと幅広く活動中。主な出演作は「沈黙のパレード」(2022/監督:西谷弘)、「舞妓さんちのまかないさん」(23/Netflix)、「アオハライドseason1・ season2」(23・24/WOWOW)、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(23/監督:成田洋一)、「君が心をくれたから」、「ブルーモーメント」(24/CX)、「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」(24/Netflix 監督:三木孝浩)などがある。

モデル、俳優と大活躍の出口夏希。先日LINEリサーチが発表した「注目している/これからブレイクしそうと思う俳優」ランキングでは、女性俳優総合ランキング1位を獲得。「Z世代が選ぶ2024年上半期トレンドランキング」(Z総研)でも、流行った俳優・女優部門で1位に選ばれるなど、今まさにノリに乗っている存在だ。

そんな出口は丹月正光によるコミックス「赤羽骨子のボディガード」(講談社)を実写化した映画「赤羽骨子のボディガード」でヒロインの赤羽骨子を演じている。今回、映画撮影中の話や、モデルや俳優の仕事に対するスタンス、ファッションやビューティへのこだわりなどを聞いた。

共演者の印象は?

——映画「赤羽骨子のボディガード」でヒロインの赤羽骨子を演じてみて、役にどういった印象を持ちましたか。

出口夏希(以下、出口):最初に台本を読んだときは「(骨子が)こんなに最後まで守られていることを分からないことあるの?」って思いました。ただ、そこが面白いですし、“のほほーん”と学校生活を送ってダンスを一生懸命がんばっている子なんだなと思うと、演じていて楽しかったです。骨子のヘアもかわいいですよね。

——かなり天然で鈍感な役だとも思うのですが、出口さん自身は骨子と近い性格ですか?

出口:自分では骨子と近いとは思わないんですけど、「赤羽骨子FES.(完成披露試写会)」のときに、3年4組のクラスメートが私にバレないよう、与えられたミッションを行っていたことに全然気付けていなくって。「私、そんなに仕掛けられてるのに気付けないんだ」と驚きました(笑)。

——多くの役者さんが登場していますが、共演者の方の印象を教えてください。

出口:撮影自体は1カ月半くらいあったのですが、物語が「私に知られずにクラスメートが任務を行う」という設定だったので、なかなかクラスメートの皆さんとは、同じ撮影の日がなくて、結局最後まで全員で集まれませんでした。それは少し残念でしたね。でも、いくつか教室のシーンはあったので一緒になったときに、みんなでトランプしたりして、とても楽しかったです。それと、お父さん役(尽宮正人)の遠藤憲一さんとは以前(月9ドラマ「君が心をくれたから」)もお父さんと娘役で共演させていただいたことがあったので、今回も親子としてご一緒できてうれしかったです。また次もお父さん役で共演したいです。

——ラウールさんとは主演とヒロインという関係でしたが、印象に残ってるエピソードはありますか?

出口:土屋(太鳳)さんとのアクションシーンは迫力がすごかったですね。お2人とも、すごく集中していて、そばで見ていて、かっこよかったです。やっぱりアクションなので、けがしてしまう可能性もあるじゃないですか。それもあって、その日の撮影は、特にお2人ともずっと集中していました。

“守られ系”ヒロインはうらやましいけど「仲間に入りたかった」

——“守られ系”ヒロインを演じてみた感想を教えてください。

出口:ポスターだと、真ん中にのほほんと座っていて、お姫様みたいな感じなんですけど。演じている最中は本当に(どんな風に守られているか)何も分かりませんでした。ただ、完成した映画を見たときに「守られたい!いいな骨子」とは思いましたね。でも、その一方でオフショットを見ると、私だけその場にいないみたいなシーンも多かったので、仲間に入りたいなとは思いました(笑)。

——仲間に入るなら、どんな立ち位置がいいでしょう?

出口:着ぐるみ姿のかなで(3時のヒロイン)さんに肩車してもらって、その上で戦いたいです!逆に守りたいのは髙橋(ひかる)さんが演じた寧(ねい)かな。意外と周りを見て気をつかっているキャラクターだったので、心の方で守ってあげたいです。

——寧とはダンスシーンでも一緒でしたが、ダンスの練習はいかがでしたか?

出口:作品に入る4カ月前から練習を始めたんですけど、大変でした(笑)。もともとリズム感もあまりないし、動きもヘニョヘニョしてるタイプなので、最初はかっこよく踊れなくて。コンテストのシーンは、エキストラさんが1000人くらいいたので、本当にコンテストをやるような気持ちでめちゃめちゃ緊張しちゃって、足が震えてました。

求められているものを表現するのは得意

——先ほどダンスのお話がありましたが、モデル、演技、ダンスで緊張度合いのランキングをつけるならどんな順位になりますか?

出口:モデルの撮影はあまり緊張しないです。演技は、クランクインの直前とか眠れなくなるくらい緊張するので、毎回睡眠不足で現場に行ってます。でも、今回のダンスシーンはお客さんがいっぱいいたので、演技以上に緊張しました。さすがに撮影が何日間かあったので寝なきゃダメだなと思って、がんばって寝ましたけど(笑)。

——モデルの仕事は緊張しないんですね!

出口:昔は緊張していました。「Seventeen」のモデルを始めたときとかも現場に行くだけで緊張していました。ただ、より緊張度合いの高いドラマや映画の撮影をするようになってからは、モデルの撮影は緊張もしないし、逆に楽しくて、息抜きできるようになりました。

——モデルの仕事をするときのスタンスやこだわりはありますか?

出口:うーん……あまりないですね。現場によって求められるものも違ってくるので。今専属モデルをしている「non-no」とモード誌のハイブランドを着た撮影とでも、かわいいなのかクールなのか、全く違います。

——その求められているものを表現するのは得意だなと思いますか?

出口:得意だと思います。できているのか不安ですけど(笑)。でも、すてきなお洋服を着て撮ってもらえるのはすごく楽しいです。

——演技に関しては、今もまだ緊張されるのでしょうか?

出口:そうですね。最後は「やってよかったな」って毎回思えますけど、今は現場を重ねるごとに悩みが増えていきます。最初はただただ演じることに必死で深く考えることはなかったけど、少しずつ演技について考えるようになって、どんどん「なんにもできないな」って思ってしまうようになったというか。

——具体的にどんな悩みですか?

出口:いろいろありますが、どう演じればいいかが分からなくなったときです。役に対してやるべきことは分かっているんだけど、それをどう表現したらいいかが分からないときが特に。監督やスタッフさんといっぱい相談して話し合って、なんとなく答えが出たのに、それでもうまくできなかったときも落ち込みます。なので、まだまだがんばらないといけないなって思っています。

プライベートの顔は?「ファッションは楽なのが好き」

——ファッションとビューティについてもお伺いしたいんですけど、仕事が忙しい中でこだわりは?

出口:一番は「スキンケア」だと思っています。肌の調子が良くないと、メイクののりも悪くなって、テンションも下がっちゃうし、なるべく薄いメイク、ファンデーションだけでOKなように普段のスキンケアを念入りにしています。

——ファッションだと最近はどんなものが好きですか?

出口:楽な服が好きです。テイスト的には、かわいいものも、かっこいいものも好きなんですが、着てて楽なものがいいですね。そのまま寝られちゃうようなワンピースとか(笑)。あとは、年中セットアップが多くて、白と黒のモノトーンなカラーがお気に入りです。

——洋服はインターネットで買う派ですか? お店に行く派ですか?

出口:基本的にネットです。なかなかお店に行く時間がないのと、今、欲しいものをすぐに買いたいし、できるだけ早く着たいと思っちゃうタイプなので。

——最後に、今後やりたいことは?

出口:やっぱり海外旅行に行きたいですし、車の免許も取りたい。あと夏だから、川遊びをしたり、お祭りに行ったり、夏らしいことをしたいですね。屋台が大好きなんですよ。いちご飴、焼きそば、とうもろこし。あと、ベビーカステラも食べます。それから、かき氷も!

——お気に入りの屋台がたくさんあるんですね。

出口:屋台が並んでいる雰囲気も好きで、見て回るのが楽しいです。あとは、地元の友達と出かけたいなって思っています。毎年みんなでコテージを借りて女子会をするんですけど、今年は私が仕事で行けなかったので、もう1回開いてもらいたいです。

PHOTOS:TAKAHIRO OTSUJI
STYLING:AMI MICHIHATA
HAIR&MAKEUP:OTAMA

■映画「赤羽骨子のボディガード」
現在公開中

主人公のヤンキー高校生・威吹荒邦を演じるのは、Snow Manのラウール。「ハニーレモンソーダ」(21)以来3年ぶりの主演となる本作では、久々の金髪姿を披露し、アクション練習も時間をかけてみっちり行った。そして、100億円の懸賞金をかけられるヒロイン・赤羽骨子には、話題作への出演が相次ぐ出口夏希。骨子を守るクラスメートに奥平大兼、髙橋ひかるなど実力派の若手が起用された。また、遠藤憲一や土屋太鳳らベテラン勢が物語のキーマンとして出演する。

原作:丹月正光「赤羽骨子のボディガード」(講談社「週刊少年マガジン」連載))
主演:ラウール
出演:出口夏希、奥平大兼、髙橋ひかる/ 遠藤憲一/土屋太鳳 他
監督:石川淳一
脚本:八津弘幸
製作:フジテレビジョン 松竹 講談社 
配給:松竹
©丹月正光/講談社 ©2024 映画「赤羽骨子のボディガード」製作委員会
https://movies.shochiku.co.jp/akabanehonekomv/

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