大丸、松坂屋やパルコを擁するJ. フロント リテイリングの2015年4月の月次売上高は、前年同月比116.6%だった。大丸松坂屋百貨店を中心にする百貨店事業は、同121.7%。前年の消費税増税後の買い控えの反動で、時計は同260%、宝飾品は同200%、ラグジュアリー・ブランドと化粧品は同170%と高額商品を中心に堅調に推移した。訪日外国人による売り上げも同400%を超えた。店舗別では、大丸浦和パルコ店と同山科店を除く全店が増収。3月29日に2階の特選売り場をリニューアルした大丸京都店は同123%だった。
また、パルコ事業は同111%だった。化粧品や家具、家電の好調に加え、バッグを中心にした雑貨が大きく伸長。訪日外国人も売上高を押し上げた他、関連子会社のスペースシステムズとヌーヴ・エイも売り上げ増加に貢献した。大丸興行による卸売事業は、電子デバイスや食品、リテール事業が大幅に売り上げを伸ばし、同126.6%だった。