マムート・スポーツグループジャパンが国内では運営する「マムート(MAMMUT)」は、地球環境の保護に向けた取り組みと環境に配慮した商品を紹介するキャンペーン「Together For Glaciers 氷河のある世界のために」を8月16日まで行っている。その中でロープからインサレーション(中綿)を生み出す取り組み“ループ インサレーション(LOOP INSULATION)”を発表した。
使用できないロープを再利用
“ループ インサレーション”は、製造工程などで生まれてしまう使用できないロープなどを活用し、新たにインサレーションとして生まれ変わらせる取り組みだ。ロープの製造工程で廃棄されてしまうロープを繊維状に戻した後、再生プラスチックと混紡し、シート状やファイバーボール状にしたものを中綿として利用する。これにより新たな資源を使用せずに中綿を製造でき、ロープに新たな利用価値を見出すことができるとともに、環境に優しく保温性も高いイージーケアのプロダクトの製造が可能となる。
「マムート」は1862年にスイスでロープメーカーとして誕生したアウトドアブランドで、アパレルやバックパック、シューズ、ロープ、クライミングギアなどを扱っている。同ブランドが8月に発表した「レスポンシビリティー・レポート2023」によると、祖業であるロープの生産が現在の年間カーボンフットプリントの10%以上を占めて課題になっているといい、再生ナイロンECONYLを使ったロープからロープへのリサイクルプログラムの設計なども進めているという。