ファッション

LVMHグループ傘下のケンゾー、日本で八木通商と合弁会社設立へ

 LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)グループの傘下で「ケンゾー(KENZO)」を手掛ける 57 ケンゾー パリと八木通商が合弁でケンゾー パリ ジャパン(以下、ケンゾー ジャパン)を立ち上げることで合意した。出資比率は、双方50%ずつの見込みで、設立は近日中。「ケンゾー」は2011年にオープニングセレモニーの共同創設者ウンベルト・レオンとキャロル・リムがクリエイティブ・ディレクターに就任して以来、キャッチーなアイコンで若年層を中心にブレイクし、波に乗っている。ケンゾージャパンは、2014-15年秋冬シーズンからディストリビューターとして本格的に機能させ、卸先を拡大しながら、「ケンゾー」の売り上げのさらなる拡大を図る。ブルーベルとのディストリビューター契約は、14年春夏の最後をもって終了する。

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 ケンゾー パリのエリック・マレシャル最高経営責任者(CEO)は、「我々と八木通商がヴィジョンを共有できれば、今後数年、日本には無限の可能性が広がっていると信じている。ブランドの創設者である高田賢三の故郷である日本で、『ケンゾー』は、今まさに羽ばたこうとしているところ 。エネルギッシュでクリエイティブなファッションは、さらに多くの消費者を引き付けるだろう。日本での投資は大幅に 増やす」とコメント。また八木通商の八木雄三・会長兼社長兼C E O は、「『 ケンゾー』には大きな可能性がある。我々のノウハウをもってすれば、最も成功したブランドになるだろう。ケンゾー パリとのパートナーシップは、今後も続くだろう」と話している。

  

 八木通商が本国とほぼ折半して設立した合弁会社には、モンクレール ジャパンがある。八木社長はモンクレールがこの冬、IPO(株式公開)に際して日本で開いた記者会見の席で、「ミラノとパリ、ニューヨーク、ロンドンにオフィスを持つ我々は、『モンクレール』のヨーロッパでの成功のフォーミュラを日本でも徹底してきた」などと話し、海外ブランドの成功例を日本市場に落とし込むことに自信をのぞかせている。引き続く「モンクレール」の好調で資金面に余裕があると見られる八木通商は、「ケンゾー」以外にも海外ブランドとのパートナーシップ契約を締結しようとしているとも言われている。

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