ガイア・レポシ(Gaia Repossi)がクリエイティブ・ディレクターを務めるジュエリーブランド「レポシ(REPOSSI)」は11月30日、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトンが同ブランドの今後の成長をサポートするために、少数株式を取得した、と発表した。取引額は公表されていない。
ガイアは29歳にして、「ディオール(DIOR)」や「フェンディ(FENDI)」を含むLVMH傘下ブランドのショーで、フロントローの常連だ。また、彼女は、LVMHの取締役会のメンバーである、デルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントとの親交も厚く、LVMHとの関係も深い。
ガイアは、「この少数株式取得により、家族経営だった『レポシ』の知名度をより高め、主要市場における小売りネットワークを拡大できるだろう。ただし、ブランドのニッチな雰囲気を保つために、(ブランドを)ゆっくりと育てていきたい」と話した。
「レポシ」は、ベストセラーの"ベルベル(Berbere)" リングやイヤーカフの他、クリステン・スチュアート(Kristen Stewart)やエマ・ストーン(Emma Stone)、キーラ・ナイトレイ(Keira Knightley)などのセレブが着用することで知られる。
90年前トリノで設立された「レポシ」は、ほとんどの部品をイタリアの工房で、一部をパリで生産している。また、パリのル・ボン・マルシェや、アメリカ各地のバーニーズ ニューヨーク、ロンドンのハロッズやセルフリッジ、伊勢丹新宿店など、全世界に販売拠点90カ所を持ち、モナコのモンテカルロとパリに旗艦店を構えている。また、パリ・ヴァンドーム広場の店舗は現在、建築家のレム・コールハースによる新ショップデザインに基づいて改装中で、2016年初めにオープンする。