ワコールホールディングス(HD)の2024年4〜6月期連結業績(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前年同期比4.8%減の464億円、営業利益が同17.6%増の32億円、純利益が同6.8%増の30億円だった。営業利益の増益は、浅草橋ビルの固定資産売却益(14億円)を計上したため。
国内ワコール事業の売上収益は同6.5%減の222億円、営業利益は同94.1%増の10億円だった。「ウイング(WING)」の肌着がSNSを活用した販促施策により計画以上に推移したが、主力商品であるブラジャーの中価格帯が苦戦。自社ECは販促により好調だったが、実店舗は来店客数が伸び悩んだ。海外ワコールは、売上収益が同0.5%減の187億円、営業利益が同11.3%増の21億円だった。米国は他社ECが好調に推移したもの、実店舗や自社ECは低調に推移。欧州は、女性用インナーウエアが堅調だった一方で、スイムウエアが前年同期を大きく下回った。中国は、個人消費が伸び悩み苦戦した。
ピーチ・ジョン事業は、売上収益が同7.4%減の25億円、営業損益は仕入れ単価の高騰などにより700万円の赤字(前年同期は1億3000万円の黒字)だった。有名タレント起用による販促や30周年キャンペーンを実施したが苦戦した。