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ルックHD1〜6月の最終利益39%減 韓国不振が響く

ルックホールディングス(HD)の2024年1〜6月期連結業績は、純利益が前年同期比38.7%減の7億700万円だった。売上高の半分以上を占める韓国市場において値引きが増加し、粗利益率が低下した。日本の販売はおおむね計画通りに推移した。

売上高は同1.5%増の274億円。内訳は日本が同1.4%増の121億円、韓国が同4.0%増の143億円、欧州が同20.3%減の17億円だった。日本では主力の「マリメッコ」が人気柄“ウニッコ”の60周年キャンペーン効果で、17%の増収を達成した。

営業利益は同29.5%減の9億7200万円。売上高の大部分を占める日本と韓国は増収だったものの、在庫の消化を優先させた韓国での値引きと、卸売りの不調で欧州が赤字転落したことが響いた。粗利益率は0.8ポイント低下した。

8日の会見で多田和洋社長は「韓国は物価高で中間層のファッションへの消費が落ちている。特に当社が得意とするミドルからアッパーミドルは苦しい」と状況を説明した。韓国では下期(7〜12月)も値引きを余儀なくされると見る。

同社は5日に24年12月期連結業績予想を下方修正している。修正後は売上高が565億円(修正前は570億円)、営業利益が29億円(同34億円)、純利益が22億円(同25億円)。

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