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丸井が新PB「ラクチン」シリーズとカード事業好調で増収増益

 丸井の2013年4〜9月期の連結決算は、売上高1959億円(対前年同期比101.0%)、経常利益110億円(同116.1%)、当期純利益61億円(同163.2%)の微増収2ケタ増益となった。通期は売上高4135億円(同101.5%)、経常利益280億円(同114.5%)、当期純利益160億円(同120.7%)を予想する。

 期中は小売・店舗事業で、「おしゃれ×共通価値×値頃感」をコンセプトに店舗・カード・ウェブを連動させた幅広い商品やサービスの提供に力を入れた。特に新PBの「ラクチン」シリーズが好評で、松雪泰子を起用したテレビCMの効果もあり、新PB売上高は半期で52億円(同192%)に伸びた。一方、カード事業では会員数が518万人(同108%)と増えるとともに、利用率・額が増えた。2007年からの総量規制の影響による減少の底打ち感もあり、2ケタ増収増益と安定的な収益源として寄与している。

 改装関連では、新宿マルイワンの閉鎖に伴い新宿店を再編・リニューアルオープンしたほか、有楽町店、錦糸町店、横浜店などを改装した。下期は町田店を戦略的に大改装する考え。

 また、来年4月の消費増税について、「97年に3%から5%に上がった際には、駆け込み需要で2%ぐらい増収になった。ただし、当時は家具や貴金属など高額品の構成も高かった。それに対して、最近では、アパレル、雑貨、サービスを中心に展開しているため、駆け込み需要などはあまりなく、あっても1〜2%程度だと見込んでいる。ただし、増税後の消費者のマインドの冷え込みが大きいのではないか」と石井友夫・丸井グループ取締役執行役員は分析する。増税対策については、「お客さまはより価格に敏感になると考える。現在進める『おしゃれ×共通価値×値頃感』のコンセプトの中で、特に値頃感のある商品展開とし、増税後のニーズに対応したい」という。

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