ファッション

PETAが「エルメス」の株式を取得し、”バーキン クロコ”に抗議

 非営利団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(通称PETA)」のアメリカ支部は、「エルメス」の株式を1株取得した。同ブランドがワニ革バッグ"バーキン クロコ"の生産過程で行っているワニの屠殺に抗議するためだ。株主総会に参加して内部で抗議し、ワニ革を使用した製品の生産を中止するように呼びかける狙いだ。エルメス インターナショナルはまだコメントを公表していない。
 
 PETAは同社に対してさまざまな抗議活動を実施してきた。養殖ワニの屠殺をレポートしたビデオを公開したり、「エルメス」の店舗の前でもデモを行った。また、"バーキン バッグ"の名のモデルになっている女優のジェーン・バーキンも7月28日、"バーキン クロコ"の名前変更を要請した。「『エルメス』は、私の名前を使用したバッグをとても残酷な方法で生産している。生産方法を改善するまで、名前を使用しないようにメゾンに要請した」とコメントを発表した。バーキンの要求に対し、同社は「ジェーン・バーキンはワニの畜殺について率直な意見を述べた。長年積み上げた、彼女との友好的な関係は崩れておらず、われわれは彼女の意見を尊重する。公開された(PETAの)ビデオに対して大きなショックを受けている」と話した。また、同社はビデオ内に登場したワニの養殖場について調査するとともに、そこで生産されているワニ革はバッグに使用していないとし、「われわれはワニを倫理的に扱い、国際連合が定めた絶滅危惧種に対するルールや、アメリカ合衆国魚類野生生物局、獣医学の専門家が掲げる屠殺基準を順守している」と主張した。

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