三越伊勢丹ホールディングス(HD)の4〜6月期連結業績は、総額売上高が前年同期比14.5%増の3179億円、営業利益が同3.1倍の188億円、純利益が同3.0倍の137億円だった。営業利益は、4〜6月期で三越・伊勢丹統合後最高となった。
伊勢丹新宿本店の4〜6月期売上高は、前年同期比21.2%増の1020億円だった。円安による訪日客のラグジュアリーブランドなど高額品消費が引き続きけん引し、免税売上高は前年同期比2.3倍の214億円と大きく伸びた。三越伊勢丹グループ全体で推進する「個客戦略」でCRM(顧客関係管理)を一層強化し、日本人の上顧客の買い上げも押し上げ要因となった。三越日本橋本店が同14.3%増の397億円、三越銀座店が34.9%増の304億円と、他の基幹2店舗も売上高を伸ばした。
三越伊勢丹HDは足下業績の好調を受け、通期連結計画を上方修正する。修正後の計画は、総額売上高が前期比7.8%増の1兆3200億円(修正前は1兆2800万円)、営業利益が同32.4%増の720億円(修正前は640億円)、純利益が同4.4%増の580億円(同530億円)。