ヘアオイル部門は、「ケラスターゼ(KERASTASE)」の“ユイル クロノロジスト R”が初制覇。2位は、スタイリング剤部門でも3位にランクインしたジェイドジャパン「ロア ザ オイル(LOA THE OIL)」の“ブランシュ”が初受賞した。この結果から見える傾向は、“人気ヘアオイルのラグジュアリー化”だ。これまでランクインしてきた商品の平均価格が3000円台なのに対し、“ユイル クロノロジスト R”は7480円で“ブランシュ”は5500円。コロナ禍に「ヘアケアへの投資額が上がった」ことはよく言われているが、それに加え髪の質感のきれいさが求められるベージュ・ブラウン系カラーのトレンドも加わり、ヘアオイルに求められる期待値が上がったと思われる。3位には、ホーユー プロフェッショナル「バイカルテ(BYKARTE)」の“エッセンス オイル”と、ナプラ「エヌドット(N.)」の“ポリッシュオイル UR”が同率でランクイン。「バイカルテ」は、トリートメント(アウトバス)部門で“エッセンス ミルク”が初受賞しているので、これで同ブランドのアウトバスのラインアップ2品は、どちらも初ランクインしたことになる。“ポリッシュオイル”は殿堂入りレベルで受賞の常連だが、“UR(アーバンローズの香り)”は初の受賞となる。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)
なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。
1位
“ユイル クロノロジスト R”
「ケラスターゼ(KERASTASE)」
健康的な印象の輝きを与える洗い流さないヘアトリートメント。髪のダメージを補修しながら滑らかに整え、まとまりやすい髪に導く。フローラルシプレーの香り。アンケートの回答には、「髪質を問わずしなやかに扱いやすく、艶やかにしてくれるので、さらに上のヘアケアを求めている人におすすめしている」「年齢を重ねたお客さまにもおすすめ。『使ったら友人に髪を褒めてもらえた』と喜んでくれた人も」といった声があった。(100mL、7480円)
2位
“ブランシュ”
「ロア ザ オイル(LOA THE OIL)」
ヘア・ボディーオイル、フレグランスとして使用できるパフュームオイル。シトラスとグリーンペアーのトップノートから、ローズとジャスミンのミドルノートに移り変わり、ラストはムスクとアンバー、ウッディが包み込む。アンケートの回答には、「まさにサロンクオリティーのオイル。外箱もラグジュアリーで驚くお客さまも多い」といった声があった。(100mL、5500円)
3位
“エッセンス オイル”
「バイカルテ(BYKARTE)」
日常生活におけるダメージ要因から髪を守るオイルタイプのアウトバストリートメント。毛髪保護成分を2種配合し、熱によるキューティクルの浮き上がりや髪のダメージの要因となるシスチン結合の切断を抑えながら毛髪内物質の流出を防ぐ。アンケートの回答には、「指通りが良くなるので、外出先のケアとしても提案している」といった声があった。(95mL、3300円)
3位
“ポリッシュオイル UR”
「エヌドット(N.)」
髪と肌に使えるマルチユースなオイル系スタイリング剤。髪にウェットな質感と艶を与え、長時間キープする。シダーウッドにパチョリ、ゼラニウム、カモミールをブレンドしたフローラルウッディの香り。アンケートの回答には、「“ポリッシュオイル”ユーザーの大半は、新しい香りが出ると試してくれる」といった声があった。(30mL、1320円/150mL、3740円)