ビューティ

グレイカラー部門はホーユーなど老舗メーカーが強し 「カラーストーリー」「イノア」「テラ」は2年連続受賞【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師157人に、各カテゴリーで「2023年下半期~24年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

前回から新設したグレイカラー部門は、ホーユー プロフェッショナルの「プロステップ(PROSTEP)」が初登場1位となった。グレイカラーは、一般的なヘアサロンにとっての主力メニュー。オーダーする顧客が多く、それぞれ微妙に異なるニーズに応えるため、ラインアップが豊富で、染まり・色持ち・艶・手触りなど、仕上がりの総合力に優れた点が評価された。さすがはヘアカラーの老舗メーカーといったところだ。2位は、アリミノの「カラーストーリー プライム(COLOR STORY PRIME)」と、ロレアル プロフェッショナルの「イノアカラー(INOA COLOR)」が同率で受賞した。「イノアカラー」はヘアカラー部門でも受賞しており、同ブランド最大の特徴である“仕上がりの艶感”は、世代を問わず求められているようだ。3位には、シュワルツコフ プロフェッショナルの「テラ(TERRA)」がランクイン。ブランド担当者が「時間をかけて育てていきたいブランド」と話すように、クレイを使った操作性の高さが徐々に知れ渡り、着実に取り扱いサロンを増やしている。なお2位~3位の3ブランドは、2年連続の受賞となっている。

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“プロステップ”

「プロステップ(PROSTEP)」

ファッションカラーのほか、“ルミシャス ファッションカラー”(肌映えと髪映えにこだわった色設計のシリーズ)、グレイカラー、クイック グレイカラーなどをそろえる総合ブランド。グレイカラーは、染まり、色持ち、艶、手触りの良い仕上がり、香りに特徴を持つ。アンケートの回答には、「グレイカラーはくすみがなく、クリアに発色してくれる」「ニオイが少なく、お客さまから驚かれる」といった声があった。【医薬部外品】

2位
“カラーストーリー プライム”

「カラーストーリー プライム(COLOR STORY PRIME)」

暖かみのあるナチュラルブラウンベースで白髪を染める“ブラウンタイプ”、赤みの少ないブルーブラウンベースの“ハイブリッドタイプ”、時短にこだわったリタッチ用カラーの“クイックタイプ”、グレイカラーの毛先に色みを補充する微アルカリカラーの“ベールタイプ”などをそろえる。アンケートの回答には、「グレイカラーでも色みを楽しむことができ、顔色が明るく見える色設計がいい」といった声があった。【医薬部外品】

2位
“イノアカラー​”

「イノアカラー(INOA COLOR)」

オイルを主役とした新しい染毛システムを採用。オイル・デリバリー・システムによって薬剤の浸透が効率化し、ダメージの軽減につながっている。アンモニア無配合で刺激臭を軽減した。アンケートの回答には、「メニューでプラス料金を設定しても『イノアカラー』を選んでもらえる」といった声があった。【医薬部外品】

3位
“テラ​”

「テラ(TERRA)」

シュワルツコフ プロフェッショナルからデビューした、クレイを使ったヘアカラーブランド。自然素材をベースとし、頭皮や髪への優しさを追求しながらも、一般的なナチュラル系カラー剤のイメージを覆す色持ちと艶感を実現。クレイの特性により髪に高密着するため、染料の浸透・発色もよく、色持ち41%アップ(従来品比)という特徴が多くの美容師の支持を得ている。アンケートの回答には、「狙ったポイントに塗布できる、絶妙な粘度のテクスチャーが秀逸。細い髪にもアプローチできるので、顔周りのデザインに最適」といった声があった。【医薬部外品】

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。