「シャネル(CHANEL)」は9月13日、ガラスケースが特徴の“トランテアン ル ルージュ”(2万5300円/レフィル、1万1550円)からベルベットのようなルミナスマット仕上げの新12色を発売する。ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)=創業者のアパルトマンやクチュールのアトリエ、パリ・カンボン通り31番地の活気溢れる雰囲気など、「シャネル」の歴史に関わる色彩が着想源。
昨年9月に発売した“トランテアン ル ルージュ”は、ガブリエル・シャネルが過ごしたカンボン通り31番地のアパルトマンにある鏡張りのらせん階段から着想を得て生まれた。ファセットカットを施したガラスのケースは、日本のガラス職人が制作。昨年登場したサテン仕上げの12色に、ルミナスマット仕上げの12色が加わる。新色は、「コメット コレクティヴ(COMETES COLLECTIVE)」のヴァレンティナ・リー(Valentina Lee)とシャネル メークアップ クリエイティブ ストゥディオが共同開発した。
“ルージュ アクセソワール”は、カジュアルなスタイルと響き合う、コスチュームブレスレットが奏でる音が着想源。“ルージュ ランコントル”は、ファッションやガブリエル・シャネルの精神との出会いを象徴する。“ルージュ No5”は、暖かな空気を演出するジャスミンの香りをイメージした。“ルージュ アンティミスト”は、ガブリエル・シャネルがコレクションしていたコロマンデル屏風(中国の漆塗り屏風)や漆器、神話をモチーフにしたブロンズ像などから着想を得た。“ルージュ ツイード ドゥ シャネル”は、さまざまな色の糸をブレンドして生み出す、アイコニックなツイードにオマージュを捧げる。
フォーミュラには、「シャネル」が自社栽培している白いガーデニアから抽出したガーデニアオイルを配合。唇を潤いで包み込み、日ごとにふっくらと滑らかで、ハリのある唇に導く。マットな質感と光を調和させてコントラストを描き、唇の上で魅惑的なバランスをかなえる。リップスティックの表面には、織り模様と「CHANEL」ロゴを刻んだ。
ガブリエル・シャネルがリップスティックを初めて発表したのは1924年。女性の体を一部分ずつ見るのではなく、一人一人の姿勢や精神を表現する全体としてのスタイルを提案し、リップスティックを「エレガンスの象徴」と位置付けた。また、リップスティックのソフトパワーを意識し、「悲しいときには、ルージュをまとって挑みなさい」という言葉を残している。