三陽商会は19日、「バーバリー」のライセンス契約終了に関連し、2018年を最終年度にした中期5ヵ年計画を発表した。契約が終了する2015年6月末以降は、同年秋から発売する新ブランド「マッキントッシュ ロンドン」及び「ポール・スチュアート」「エポカ」を基幹3事業と位置付け、経営資源を投入する。特に「マッキントッシュ ロンドン」を「バーバリー・ロンドン」の後継事業として育てる。「バーバリー・ロンドン」が抜けた後の百貨店の紳士服・婦人服プレタフロアに集中的に出店するともに、直営店も積極的に出店。会見に臨んだ杉浦昌彦・社長は「今後1年をかけて取引先(百貨店)に『マッキントッシュ ロンドン』を紹介していく」と話した。「マッキントッシュ ロンドン」と既存の「マッキントッシュ フィロソフィー」を合わせて、18年度で売上高(小売りベース)300億円の達成を目指す。同じく「ポール・スチュアート」では200億円、「エポカ」で150億円を計画する。
連結の事業計画は、上期でライセンス終了する15年度で売上高960億円(13年度は1063億円)、営業利益2億円(同70億円)、16年度で売上高850億円、営業損失20億円を予想する。基幹3事業のほか、15年秋冬物から改称して継続する現「バーバリー・ブルーレーベル」「バーバリー・ブラックレーベル」、その他のブランドの底上げや新規獲得ブランドによって、18年度には売上高1000億円、営業利益50億円への回復を目指す。
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