ファッション
特集 長い夏のシン・勝利の方程式 第4回 / 全9回

ベテランに聞く「長い夏に負けないマル秘テク」

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ベテランに聞く「長い夏に負けないマル秘テク」

厳しい残暑に、既存のやり方は通用しない。では、どうすべきか。商品MDと商品開発、接客、それぞれの分野のキープレイヤーに、「残暑に負けない」マル秘テクを聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年8月19日号からの抜粋です)

CASE 01:
三陽商会

加藤郁郎/三陽商会副社長兼事業本部長

加藤郁郎/三陽商会副社長兼事業本部長

PROFILE:(かとう・いくろう)立教大卒業後、1985年入社。「エヴェックス(EVEX)」など婦人服の企画畑を長く経験し、2020年に常務執行役員事業本部長、24年3月から現職 PHOTO : SHUHEI SHINE
商品カレンダーを“五季”に
夏バテしないMDへ改革

厳しい残暑に、「これまでのアパレルの常識が通用しなくなっている」と危機感をあらわにするのは三陽商会の加藤郁郎副社長だ。同社は今年から夏物の実売期間を延長し、MDを再構築した。

WWD:夏に対する考え方をどう変えた?

加藤:5〜7月の3カ月だった夏物の実売期間を、9月までの5カ月に延長した。夏を「初夏・盛夏期」と「猛暑期」に分け、MD戦略を緻密に練った。春、夏、夏、秋、冬の“五季”を合言葉にした。

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百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

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