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客単価アップ&2ケタ成長と活況 品質と価格のバランス重視で二極化するファッションジュエリー

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客単価アップ&2ケタ成長と活況 品質と価格のバランス重視で二極化するファッションジュエリー

クリスマスをはじめとするギフト需要の低下から苦戦が続いていたファッションジュエリーが活況だ。コロナ禍前のファッションジュエリーの売上高は、前年比横ばいかマイナスという百貨店が多かったが、コロナが落ち着いてからは、どこも2ケタ増。訪日客の戻りと円安の影響もあるが、金の価格が高騰して価格改定を繰り返しても国内客による“ご褒美”や“お守り”などの自家需要が伸びている。伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店、高島屋にファッションジュエリー売り場の商況について聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年8月19日号からの抜粋です)

伊勢丹新宿本店

レザーグッズからジュエリーに需要がシフト
国内ジュエラーが選択肢へ

伊勢丹新宿本店本館1階のファッションジュエリーの売上高(2023年7月〜24年6月)は、前年比10%増、前々年比は30%増だ。三越伊勢丹 第2MDグループの田川和志 新宿宝飾時計・雑貨商品部 装身具バイヤーは、「ファッションジュエリーは13年以降低迷していたが、売上高はコロナ前以上に伸長している」と話す。好調ブランドは、クリエイター系の「ブランイリス(BLANC IRIS)」や「トーカティブ(TALKATIVE)」で前年比30%増。「ブランイリス」はトレンドのボリューム感のあるシルバージュエリーが人気で、「トーカティブ」はアイコンジュエリーの新作投入と石のバリエーション増加が売り上げにつながった。国内大手「ヴァンドーム青山(VENDOME AOYAMA)」も同20%増と好調だ。同ブランドでは以前は3万〜5万円のギフト需要が高かったが、自家需要へ戦略をシフトしたところ、10万円以上の商品が動くようになった。

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