日本ショッピングセンター協会は2014年上半期のショッピングセンター販売統計調査報告を発表した。14年第1四半期(1〜3月)は初売りの好調な滑り出しや、消費増税前の駆け込み需要により前年同期比104.1%となったが、第2四半期(4〜6月)は消費増税の影響や天候不順などにより同97.2%だった。上半期全体では同100.7%(速報値)となった。
14年上半期は24のSCがオープンし、下半期は30のSCがオープンする予定。9月には三越伊勢丹が「ラシック」の業態としては名古屋に続き2店舗目となるラシック福岡天神をオープンするほか、10月に京都府では最大規模となるイオンモール京都桂川がオープンする。なお、全国の2013年SC年間総売上高の推計値は、前年比102.6%増の28兆9209億円だった。
日本ショッピングセンター協会の清野智・会長(東日本旅客鉄道・取締役会長)は、「今後インバウンド対策によってSCへの来館者増を狙う。SCの中に免税カウンターを設け、空港で商品を受け取れる仕組みを早急に整えていきたい」コメントした。また、外国語の対応を進めたり、ムスリム旅行客向けのハラール対応、Wi-Fi環境の整備などを進める考えを明かした。
訪日外国人向けの施策に関しては、三越伊勢丹ホールディングスが銀座三越で空港型免税店の導入について決定を発表したばかり。