岐阜を拠点にしたボトムス専業メーカーのシンガポールが前身。11年6月に事業再生コンサルティング会社のMITコーポレート・アドバイザリー・サービスが債権を譲り受け、経営が改善し黒字化した。13年3月にはクレッジの株式をMITが設立したグループ会社MITパートナーズ2号合同会社がアドバンテッジパートナーズから買収。元コックス社長の池内清和・社長の下、オルケスに商号も変更し、新体制をスタートさせていた。14年1月期の売上高は約108億円だった。
郊外型ショッピングセンターなどに向けた派生ブランド「シエル バイ リップサービス(CIEL BY LIPSERVICE)」や、7月にららぽーとTOKYO-BAYに新設したトレンドスクエアに出店した複合型店舗「ルアディ バイ リップサービス(LUREDY BY LIPSERVICE)」を始めとした直営店事業の拡大や、「ジュリアーノジュリ」のリブランディング、ボトムスを軸としたSPA型セレクトショップやライフスタイルストア「アンチュールエミュ(UNCHULLE' EMU)」などの新業態開発などに力を入れてきたが、夏のセールの不発など売り上げ不振などもあり、資金繰りが行き詰った。なお、オルケスの社長は、池内社長が退き、シンガポールファッションと同じ中務社長が新たに兼務しているという。