ファッション

「リップサービス」「ジュリアーノジュリ」のオルケスが倒産 負債総額60億円超の見込み

 「リップサービス(LIPSERVICE)」「ジュリアーノジュリ(JURIANO JURRIE)」「ノエラ(NOELA)」などを手掛ける婦人服卸・小売りのオルケスは8月27日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。帝国データバンクによると、負債は2014年1月期末時点で約60億8100万円だが、変動している可能性があるという。

 岐阜を拠点にしたボトムス専業メーカーのシンガポールが前身。11年6月に事業再生コンサルティング会社のMITコーポレート・アドバイザリー・サービスが債権を譲り受け、経営が改善し黒字化した。13年3月にはクレッジの株式をMITが設立したグループ会社MITパートナーズ2号合同会社がアドバンテッジパートナーズから買収。元コックス社長の池内清和・社長の下、オルケスに商号も変更し、新体制をスタートさせていた。14年1月期の売上高は約108億円だった。

 郊外型ショッピングセンターなどに向けた派生ブランド「シエル バイ リップサービス(CIEL BY LIPSERVICE)」や、7月にららぽーとTOKYO-BAYに新設したトレンドスクエアに出店した複合型店舗「ルアディ バイ リップサービス(LUREDY BY LIPSERVICE)」を始めとした直営店事業の拡大や、「ジュリアーノジュリ」のリブランディング、ボトムスを軸としたSPA型セレクトショップやライフスタイルストア「アンチュールエミュ(UNCHULLE' EMU)」などの新業態開発などに力を入れてきたが、夏のセールの不発など売り上げ不振などもあり、資金繰りが行き詰った。なお、オルケスの社長は、池内社長が退き、シンガポールファッションと同じ中務社長が新たに兼務しているという。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。